等最小肺胞濃度でセボフルランとデスフルランの鎮痛作用を比較

・伝統的に、揮発性麻酔薬の効力を比較するための標準的手段として、最小肺胞濃度(minimum alveolar concentration:MAC)が用いられてきた。しかし、それは鎮痛の皮質下メカニズムではなく、不動の脊髄メカニズムを反映している。最近、光容積脈波波形に由来する Surgical Pleth Index (SPI)が、術中鎮痛成分を反映することが示された。本研究は、2 種類の一般的によく使用される揮発性麻酔薬である、セボフルランとデスフルランの等 MAC によって生成された SPI 値を比較するために考案された。

・肩関節手術を受ける 72 人の患者を、セボフルラン(n=36)か、またはデスフルラン(n=36)のいずれかを投与される 2 群に無作為に割り付けた。全身麻酔は、それぞれの揮発性麻酔薬のみで維持した。研究期間中、年齢補正した 1.0 MAC で呼気終末麻酔薬濃度を維持するように気化器を調整した。鎮痛の推定値としての SPI 値と催眠の推定値としてのバイスペクトルインデックス(BIS)値は、標準化外科手術中の所定の時点で記録された。

・年齢補正 1.0 MAC の定常状態中、平均 SPI 値は全研究期間中ずっと、セボフルラン群のほうがデスフルラン群よりも有意に高かった(それぞれ 38.1±12.8 vs 30.7±8.8、P=0.005)。平均 BIS 値は、セボフルラン群のほうがデスフルラン群よりも有意に高かった(それぞれ 40.7±5.8 vs 36.8±6.2、P=0.008)。

・セボフルランとデスフルランの等 MAC は、同様の Surgical Pleth Index 値をもたらさなかった。したがって、セボフルランとデスフルランは、等効力濃度で異なる鎮痛特性を有する可能性がある。

[!]:デスフルランとセボフルランでは、同じ MAC でもデスフルランの方が鎮痛や催眠作用が強力であるという事だな。

【出典】
Comparison of the Analgesic Properties of Sevoflurane and Desflurane Using Surgical Pleth Index at Equi-Minimum Alveolar Concentration.
Int J Med Sci. 2017 Aug 18;14(10):994-1001. doi: 10.7150/ijms.20291. eCollection 2017.

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Q:Surgical Pleth Index とは何か?

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