脊椎麻酔時の鎮静のためのデキスメデトミジン+ミダゾラム併用 vs デキスメデトミジン単独の臨床評価

・デキスメデトミジンは、脊椎麻酔に有用な鎮静剤である。しかしながら、用量依存的に心拍数を減少させることが報告されている。今回の研究では、著者らは、追加の鎮静法を調査するために、ミダゾラムのボーラス投与とデキスメデトミジンの 10 分間の負荷投与を比較した。

・ASA--PS I-II に分類され、脊椎麻酔を受ける患者 100 人を無作為に 2 群に分けた。ミダゾラム+デキスメデトミジン併用群(MD 群)では、ミダゾラム 0.05mg/kg のボーラス負荷の 10 分後に、デキスメデトミジン 0.5μg/kg/h を注入した。デキスメデトミジン群(D 群)では、1μg/kg デキスメデトミジンを 10 分間ボーラス注入し、次いで 0.5μg/kg/h デキスメデトミジンを持続注入した。

・10 分時点で、2 群の鎮静深度はほぼ同じであった。両群で、バイスペクトル指数(BIS)は 55-80 の最適範囲内にあり、ラムゼイ鎮静尺度スコアは 3-5 の最適範囲内にあった。患者と外科医の鎮静に対する満足度は、群間で差がなかった。10 分時点で、D 群のほうが心拍数(拍動/分)が有意に低く(P<0.01)、MD 群のほうが平均血圧(mmHg)が有意に低かった(P<0.01)。徐脈(P=0.714)、低血圧(P=0.089)、低酸素症(P=0.495)の有病率は両群間で統計的に差がなかった。

・ミダゾラムボーラスとデキスメデトミジン持続注入は、重度の徐脈を有する患者のための有用な追加鎮静法である可能性がある。

[!]:デキスメデトミジンを 10 分間初期負荷するよりも、ミダゾラムを少量ボーラス投与する方が簡単でいい気がするな。

【出典】
Clinical evaluation of combination of dexmedetomidine and midazolam vs. dexmedetomidine alone for sedation during spinal anesthesia.
Saudi J Biol Sci. 2017 Dec;24(8):1758-1762. doi: 10.1016/j.sjbs.2017.11.007. Epub 2017 Nov 9.

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