気管チューブ先細りカフに塗布したリドカインゼリーが術後咽頭痛に及ぼす影響:前向き無作為試験

・気管挿管による全身麻酔後の術後咽頭痛(POST)はよくある合併症である。著者らは気管チューブ(ETT)の先細りカフに塗布したリドカインゼリーが、気管挿管から最もよく生じる POST の発生率を低下させる可能性があると仮説を立てた。

・全身麻酔下の合計 208 例の患者を無作為に 2 群のうちの 1 群に割り当てた。リドカイン群(n=104)では、先細り型カフを有する ETT の遠位部分をリドカインゼリーで潤滑した。対照群(n=104)では、先細り型カフを有する ETT の遠位部を生食で潤滑した。麻酔後の患者における POST、嗄声、咳嗽の発生率を比較した。

・POST の全発生率は、リドカイン群では生食群よりも高かった(60 件(58%) vs 40(39%)、P=0.006)。術後 1 時間での POST の発生率は、リドカイン群では生食群よりも高かった[53 件(51%) vs 32 件(31%)、P=0.003]。術後 24 時間の嗄声の全発生率は同等であった(P=0.487)。術後 24 時間の咳嗽の全発生率はリドカイン群の方が高い(P=0.045)。

・先細り型カフを有する ETT の先端部に塗布したリドカインゼリーは、全身麻酔を受ける患者の POST の全発生率を増加させた。

[!]:リドカインゼリーを塗布するくらいなら生食の方がましだということ。リドカインゼリーを塗布している人は、わざわざ合併症を増やしていることになるので止めよう! KY ゼリーに変えよう。

【出典】
The effect of lidocaine jelly on a taper-shaped cuff of an endotracheal tube on the postoperative sore throat: a prospective randomized study: A CONSORT compliant article.
Medicine (Baltimore). 2017 Sep;96(37):e8094. doi: 10.1097/MD.0000000000008094.

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