気管挿管後の術後咽頭痛に及ぼす気管チューブのカフ形状の影響

・気管挿管後の咽喉頭痛は軽微ではあるが、患者満足度や術後機能に悪影響を及ぼすことがある。著者らは2 種類の気管チューブのカフ形状が術後咽頭に及ぼす効果を比較した。

・191人の成人患者が研究の対象となった。麻酔導入後、患者は、従来の円筒状カフ(C 群、n=95)か、または先細り型のカフ(T 群、n=96)を有するチューブによる気管挿管に無作為化された。挿管試行回数、気管挿管達成までの時間、挿管持続時間を記録した。術後 1、6、24 時間後に咽喉頭痛と嗄声を評価した。咽喉頭痛の程度を評価するために、0~100mm の視覚的アナログスケールを用いた。本研究の主要評価項目は、24 時間の評価期間における 2 群の術後咽喉頭痛の全体的な累積発生率であった。

・術後咽頭痛の発生率は、C 群よりも T 群のほうが低かった(32% vs 54%、相対リスク=0.60、95%信頼区間:0.43-0.85、P=0.003)。手術後 6 時間で、術後咽喉頭痛発生率と重症度は、C 群と比較して T 群のほうが低かった(Bonferroni 補正、P<0.05)。術後嗄声も C 群と比較して T 群のほうが低かった(19% vs 37%、P=0.006)。T 群は、C 群よりも手術後 1 時間と 6 時間で嗄声の発生率が低かった(ボンフェローニ補正、P<0.05)が、手術後 24 時間での嗄声の発生率は群間で差はなかった。

・先細り型カフを有する気管チューブを用いた挿管は、円筒状カフを有する気管チューブと比較して、術後咽喉頭痛の発生率と重症度、手術後の嗄声の発生率を低下させた。

[!]:先細り型カフのほうが合併症が少ないのは、気管粘膜への接触面積が少ないからだろうか?

【出典】
Effect of Endotracheal Tube Cuff Shape on Postoperative Sore Throat After Endotracheal Intubation.
Anesth Analg. 2017 Oct;125(4):1240-1245. doi: 10.1213/ANE.0000000000001933.

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