プロポフォール麻酔で扁桃摘出術を受けた小児における覚醒せん妄軽減のためのデキスメデトミジン

・麻酔後覚醒せん妄は、小児麻酔に合併する運動性興奮状態である。著者らは、プロポフォールによる完全静脈麻酔法下に扁桃切除術±アデノイド切除術を受けた小児で、覚醒せん妄を軽減するためのデキスメデトミジンの有効性を検討した。

・これは前向き単施設二重盲式無作為化研究であった。主要評価項目は、デキスメデトミジン有りの場合と無しの場合の覚醒せん妄の有無であった。副次評価項目は、覚醒せん妄の重症度、抜管までの時間、心血管安定性、追加術後鎮痛の必要性であった。対象としたのは、年齢 3~14 歳、ASA I/II で、扁桃摘出術±アデノイド切除が予定された小児てあった。患者は、デキスメデトミジン 1mcg/kg または同量の生食を投与されるよう無作為化した。覚醒せん妄の存在と興奮の重症度は、麻酔回復室に到着してから 10、20、30 分後に Watcha スケールで評価した。

・60 例の小児が研究に参加し、31 例(51.7%)がデキスメデトミジンで治療された。平均年齢は 6.2 歳(SD 5.5)であった。麻酔と手術の持続時間と血圧測定値は、群間で差がなかった。抜管時間は群間で差がなかった。デキサメタモミジン群は、麻酔回復室で 20 分後と 30 分後に、非デキスメデトミジン群と比較して、覚醒譫妄の頻度が有意に低かった。デキスメデトミジン群では 20 分と 30 分で 16.1% と 12.9% であり、非デキスメデトミジン群では 48.3% と 41.4% であった。

・デキスメデトミジン 1mcg/kg は、抜管時間を延長することなく、プロポフォール麻酔による扁桃摘出術後に、覚醒せん妄の発生率と重症度を低下させる。

[!]:デキスメデトミジンは、扁桃摘出後小児で、有意に覚醒譫妄の頻度と重症度を低下させると。

【出典】
Dexmedetomidine for the reduction of emergence delirium in children undergoing tonsillectomy with propofol anesthesia: A double-blind, randomized study.
Paediatr Anaesth. 2018 May 12. doi: 10.1111/pan.13397. [Epub ahead of print]

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