セボフルラン麻酔でアデノイド扁桃摘出術を受ける小児患者で覚醒興奮にトラマドールとデキスメデトミジン

・本研究は、セボフルラン麻酔下にアデノイド扁桃摘出術を受ける小児患者で、トラマドールとデキスメデトミジンの術中単回投与が、血行動態と疼痛、鎮静、覚醒反応を含む術後回復経過に及ぼす有効性を比較するために考案された。

・セボフルラン麻酔下でアデノイド扁桃摘出術を受ける年齢 2~7 歳の患者 77 名を本研究に登録した。患者は、挿管後、トラマドール 2mg/kg(T 群、n=39)か、またはデキスメデトミジン 1μg/kg(D 群、n=38) を静脈内投与されるように無作為に割り当てられた。心拍数(HR)、平均動脈圧(MAP)は、導入前、導入時、導入後 5 分ごとに記録した。観察者による疼痛スコア(OPS)、小児麻酔覚醒せん妄(PAED)スコア、OPS≧4 か、強度 3、4 の PAED スケール項目 4 または 5 の患者の割合、Ramsay 鎮静スコア(RSS)は、術後回復室(PACU)到着時と、5、10、15、30、45、60 分に記録した。抜管時間と Alderete スコア>9 に達するため時間が記録された。

・デキスメデトミジンは導入後 10 分と 15 分で HR と MAP を有意に減少させた。PACU 到着後、15、30、45 分での RSS を増加させた。 OPS と PAED スコア、OPS≧4 あるいは、 強度 3、4 の PAED スケール 4 または 5 の患者割合は、両群でなんら有意な差を示さなかった。抜管時間と Alderete スコア>9 までの時間は、D 群で有意に長かった。

・トラマドールとデキスメデトミジンの両方が、疼痛および覚醒興奮の抑制に有効であった。トラマドールと比較すると、術中低血圧、徐脈、鎮静の長期化がデキスメデトミジン投与に関連する問題であった。

【出典】
Tramadol vs dexmedetomidine for emergence agitation control in pediatric patients undergoing adenotonsillectomy with sevoflurane anesthesia: prospective randomized controlled clinical study.
BMC Anesthesiol. 2017 Mar 11;17(1):41. doi: 10.1186/s12871-017-0332-4.

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