■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2018/05/22




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (i____________) (c__________) : 血管内凝固

(2) (a___________) : 顎発育不全

(3) (i________) : 保育器

(4) (______n) : 静脈切開

(5) (______________n) : カテーテル挿入


[解答]
(1)intravascular coagulation(2)atelognathia
(3)incubator(4)cutdown
(5)catheterization


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(代謝) 周術期の肝障害について正しいものはどれか?

ア:肝硬変患者の麻酔で、健常者に比べて低酸素血症を起こしやすいということはない。

イ:血腫の吸収では抱合型ビリルビンが増加する。

ウ:ASTは主として肝細胞由来である。

エ:C型肝炎ウイルス感染を予防するC型肝炎ワクチンは存在しない。

オ:肝硬変患者では、血管拡張により循環血漿量が増加している。


[解説] ア:×:肝硬変患者の麻酔では、低酸素血症を起こす危険性が高い。酸素投与や陽圧換気は術中の換気血流不均等を改善する。一般に、麻酔や術後鎮痛のための麻薬の投与により肺内シャントが増えたり肺胞低換気が進行したりする。
イ:×:血腫の吸収、溶血、酵素欠損症では非抱合型ビリルビンが増加する。
ウ:×:AST(GOT)は心臓や骨格筋、膵臓、腎臓、赤血球にも存在する。ALT(GPT)は主として肝細胞由来である。
エ:○:HBVの感染防御抗体(中和抗体)を生体に作らせる(免疫を獲得させる)ことを目的とするワクチンをB型肝炎ワクチン(HBワクチン)と呼び、感染予防に使用されているが、C型肝炎ウイルス感染を予防するC型肝炎ワクチンは存在しない。
オ:○:肝硬変患者では、血管拡張によって循環血漿量が増え、末梢の血流量も増加する。末梢で血流シャントが増加するために、動静脈の酸素含量格差が減少する。その結果として混合静脈血の酸素飽和度は健常人よりも高くなる。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p305-311



【問題3】(体液・電解質) 体液量の調節と異常について正しいのはどれか?

ア:血管内液は小動脈から組織に出て90%は小静脈で再吸収される。

イ:SIADHは、血漿浸透圧が上昇してもADHの分泌が不適切に多いために起こる。

ウ:立位はADH分泌の刺激因子である。

エ:血漿浸透圧4mOsm/Lの増加により口渇中枢ニューロンは刺激される。

オ:アルドステロンは近位尿細管に作用してナトリウムの保持を促進する。


[解説] ア:○:血管内液は毛細血管の動脈側から静水圧により浸み出し、そのほとんど(90%)が静脈側で膠質浸透圧により血管内へと戻り、残った一部(10%)がリンパ系を介して循環に戻る。
イ:×:SIADHは、血漿浸透圧が低下しているにもかかわらずADHの分泌が不適切に多いか、あるいは腎臓のADHに対する感受性が高まっているために起こる。
ウ:○:立位はADH分泌の刺激因子である。疼痛および感情ストレス、高浸透圧、血管内容量低下、β刺激、コリン作動性受容体刺激もADH分泌の刺激因子である。
エ:○:血漿ナトリウム2mEq/Lの増加、血漿浸透圧4mOsm/Lの増加により口渇中枢ニューロンは刺激される。
オ:×:アルドステロンは遠位尿細管と集合管に作用してナトリウムの保持を促進する。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p21-27



【問題4】(心臓・血管) 僧帽弁の正常弁口面積はどれくらい(平方cm)?
1) 3~4 2) 1~2 3) 2~3 4) 4~5 5) 5~7

[解説] MSの重症度は弁口面積によって決まる.4.0~5.0cm2の正常弁口面積が1.0~1.5cm2以下であれば,狭窄は高度であると考えられる.大動脈弁の正常弁口面積は2.6~3.5cm2とされる。


[正解] 4 [出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識 循環器編

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