非腹部外科手術では呼気終末陽性だけで無気肺形成を最小限に抑える:無作為化対照試験

・全身麻酔を受ける患者には、保護換気のための様々な方法がますます推奨されている。しかし、個々のコンポーネントの重要性は依然として不明である。特に、呼気終末陽圧(PEEP)の周術期使用は議論の余地がある。著者らは、非腹部手術時には PEEP 単独で無気肺形成を制限するのに十分であるという仮説を検証した。

・これは無作為化評価者盲式試験であった。全身麻酔を受けた 24 人の健常患者を、肥満指数に応じて PEEP 7 か 9 cmH2O の人工呼吸(n=12)か、または PEEP ゼロ(n=12)の人工呼吸を受けるように無作為化した。肺加圧操作は使用されなかった。主要評価項目は、手術終了時、覚醒前の横隔膜付近の CT 横断スキャンによって検討された無気肺領域であった。酸素化は、血液ガスを測定し、動脈血酸素分圧と吸気酸素濃度(PaO2/FIO2比)の比を計算することによって評価した。

・手術終了時に、肺総面積のパーセンテージとして表した無気肺領域の中央値(範囲)は、PEEP 群では 1.8(0.3~9.9)、ゼロ PEEP 群では 4.6(1.0~10.2)であった。中央値の差は 2.8%(95%CI、1.7~5.7%、P=0.002)であった。酸素化と二酸化炭素排泄は PEEP 群で維持されたが、ゼロ PEEP 群ではいずれも低下した。

・非腹部手術時に、健常肺では、無気肺を最小限に抑え、それによって酸素化を維持するのには適切な PEEP で十分である。したがって、ルーチンの肺加圧操作は不要であるようで、著者らは明確に適応がある場合にのみ使用すべきであることを示唆している。

[!]:非腹部手術では、無気肺を予防して酸素化を維持するのに PEEP のみで十分であり、肺加圧操作は不要ではないかとしている。

【出典】
Positive End-expiratory Pressure Alone Minimizes Atelectasis Formation in Nonabdominal Surgery: A Randomized Controlled Trial.
Anesthesiology. 2018 Jun;128(6):1117-1124. doi: 10.1097/ALN.0000000000002134.

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