扁桃摘出術を受ける呼吸器有害事象リスクのある小児でラリンジアルマスクの深抜去 vs 覚醒抜去

・ラリンジアルマスク(LMA)は、扁桃腺摘出時に広く使用されている。除去時期と周術期呼吸器有害事象のリスクに関しては対照的なエビデンスが存在する。著者らは、周術期呼吸器有害事象のリスクが少なくとも 1 つ以上ある小児で、これらの事象の可能性が、LMA 除去のタイミングに影響されるかどうかを評価した。

・参加者(n=290、年齢 0~16 歳)を無作為化して、LMA を深麻酔下(呼気終末セボフルラン濃度>1 MAC の時点で、麻酔科医によって手術室で)か、覚醒時に(麻酔医によって手術室で、あるいは麻酔回復室で麻酔科医か訓練された看護師によって)抜去された。主要評価項目は、麻酔の覚醒全経過と麻酔回復室相にわたる周術期呼吸器有害事象の発生であった。副次評価項目は、明確な覚醒相と麻酔回復室相での周術期呼吸器有害事象の発生であった。

・283 名の参加者からのデータを分析した。主要評価項目については、覚醒群の方が高い有害事象が観察されたにもかかわらず、差があるというエビデンスはなかった[45% vs 35%、オッズ比(OR):1.5,95%信頼区間(CI) 2.5、P=0.09]。副次評価項目については、覚醒時では群間差のエビエンスはなかった(深麻酔群 19 人(14%)vs 覚醒群、25%(18%)、OR:0.74、95%CI:0.39-1.42、P=0.37)。しかし、麻酔回復室では、深麻酔除去よりもむしろ覚醒小児の方が有意に多くの有害事象をきたした[55 人(39%) vs 37 人(26%); OR:1.85、95%CI:1.12-3.07、P=0.02]。

・著者らは、LMA 除去のタイミングが、覚醒相から麻酔回復室相にわたる全経過にわたっての呼吸器有害事象の発生率に及ぼす差についてなんらエビデンスを見出さなかった。しかし、麻酔回復室だけを見れば、深麻酔除去よりも、覚醒除去の方が有意に呼吸器有害事象が多いことと関係していた。

[!]:ラリマは、深麻酔下抜去か、覚醒後抜去か?自信があれば深麻酔下抜去がいいんだろうな。でも抜いてしまわずにカフ虚脱させて、経口エアウェイ的に覚醒まで置いておくという方法(筆者案)もありだと思うが。

【出典】
Deep or awake removal of laryngeal mask airway in children at risk of respiratory adverse events undergoing tonsillectomy-a randomised controlled trial.
Br J Anaesth. 2018 Mar;120(3):571-580. doi: 10.1016/j.bja.2017.11.094. Epub 2018 Jan 27.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック