全膝関節形成術における術後疼痛管理のための局所浸潤麻酔と硬膜外鎮痛:系統的レビューとメタ分析

・著者らは、膝関節形成術(TKA)における術後疼痛管理のための局所浸潤麻酔(LIA)と硬膜外鎮痛(EPA)の有効性および安全性を評価するための無作為化比較試験(RCT)の系統的レビューとメタ分析を行った。

・2017 年 12 月、Pubmed、EMBASE、Web of Science、Cochrane Database of Systematic Reviews で系統的なコンピュータベースの検索が行われた。TKA の術後疼痛管理のために LIA vs E PA を比較した RCT を検索した。主要評価項目は、12、24、48、72 時間での安静時と運動時の VAS スコアであった。副次評価項目は、可動範囲、在院期間、感染および嘔気の発生であった。出版バイアスと研究間の異質性を検証した後、必要に応じてランダム効果モデルのデータを集計した。

・メタ分析には、251 人の患者(LIA=124、EPA=127)を伴う 7 件の臨床試験が含まれた。LIA 群と EPA 群との間には、12 時間と 24 時間での安静時 VAS スコアに関して有意差はなかった。LIA は、EPA より 48 時間と 72 時間での安静時 VAS スコアの低下と関連していた(P<0.05)。 24、48、72 時間での運動時 VAS に関して、LIA 群と EPA 群との間に有意差はなかった(P>0.05)。また、LIA は、24 時間と 48 時間における可動範囲の増加(P<0.05)と院期間の短縮(P<0.05)と関連していた。さらに、LIA は嘔気発生率の減少と関連していた。

・LIA は、TKA 後の疼痛管理において EPA と同等の有効性を有し、可動範囲の増加、嘔気の発生率の減少、入院期間の短縮を示す。含まれた研究の件数が限られているため、TKA 後の疼痛管理のための LIA の長期的効果を確認するためには、さらに質の高い RCT が依然として必要である。

[!]:TKA に際しての局所浸潤鎮痛は、硬膜外鎮痛よりも利点が多いのか。やはり麻酔は硬膜外ではなくて脊椎麻酔にしてしまうべきか。

【出典】
Local infiltration anesthesia versus epidural analgesia for postoperative pain control in total knee arthroplasty: a systematic review and meta-analysis.
J Orthop Surg Res. 2018 May 16;13(1):112. doi: 10.1186/s13018-018-0770-9.

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