麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 麻酔薬効力評価のための吸入麻酔薬の最小肺胞濃度と BIS50 の比較

<<   作成日時 : 2018/06/07 07:29   >>

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・バイスペクトル指数(BIS)は、麻酔のための鎮静と催眠の程度を客観的に測定するように設計されている。BIS が吸入麻酔薬の濃度と高度に相関することはよく知られているが、吸入麻酔薬で MAC として表される鎮痛効力が BIS50 として表現される催眠効力に匹敵するかどうかは不明である。本研究は、一般的に使用されている吸入麻酔薬のいろいろな MAC に従った BIS の変化を相関させて、対応の程度を調査するために実施した。

・関節鏡下膝手術を予定された 100 人の ASA クラス I/II の患者を含めた。患者は、吸入麻酔剤エンフルラン、イソフルラン、デスフルラン、セボフルランに従って 4 群(それぞれ n=25)に等しく分割された。それぞれの薬剤の麻酔深度は、それぞれ 2.0、1.75、1.5、1.25、1.0、0.75、0.5 MACに調節した。各濃度での平衡化後、BIS 値を 30 秒間隔で 3 回測定し、平均を得た。さらに、バイスペクトル指数が 50 を示した時に各薬剤の MAC 値を測定した。

・吸入剤濃度 vs BIS は高い負の相関を示した(エンフルラン; -0.91、イソフルラン; -0.94、デスフルラン; -0.84、セボフルラン; -0.86)。各薬剤の BIS50 は、エンフルラン:0.93(1.6vol%)、イソフルラン:0.71(0.9vol%)、デスフルラン:0.95(5.7vol%)、セボフルラン:0.84 MAC(1.7vol%)であった。イソフルラン-BIS50 は他の薬剤と有意差を示した(P<0.05)。

・吸入麻酔薬の MAC は BIS との相関が低く、個々の吸入麻酔薬の催眠効果と鎮痛効果との間には差があることが示唆された。
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吸入麻酔薬の濃度に応じたバイスペクトル指数(BIS)の変化。 吸入麻酔薬の濃度に応じた BIS の変化は、高い相関性を有する。各薬剤の BIS は、各薬剤の吸入濃度が増加するにつれて減少し、高濃度(1.5 MAC 以上)では、各薬剤間の BIS の差が増加する傾向がある。イソフルランの BIS は、高濃度で他の薬剤よりも有意に低い(P<0.05)。 *:対照と比較して P<0.05。

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MAC で表した各吸入剤の BIS50。各薬剤の BIS50 は、エンフルラン 0.93、イソフルラン 0.71、デスフルラン 0.95、セボフルラン 0.84 MAC である。 イソフルランは他の薬剤よりも有意に低かった(P<0.05)。 *:対照と比較して P<0.05。

[!]:これは 15 年も前の研究で年齢補正 MAC を使用していないが、すでに吸入麻酔薬の種類によって、MAC と BIS50 との関係は一様ではないことを述べている。被験者の平均年齢はどの群も 30 歳台なので、年齢補正 MAC を使用すれば BIS50 はもう少し低くなっただろう。BIS を 50 に維持するのに、いずれの吸入麻酔薬でも 1MAC は必要ない。この研究結果では、どの麻酔薬でも 1 MAC では BIS=40 くらいになるようだ。

【出典】
The Comparison of Minimum Alveolar Concentration and BIS50 of Inhalation Anesthetics for Evaluation of Anesthetic Potency.
Korean Journal of Anesthesiology 2003;44(3):310-314.

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Q:MAC(BIS50) とは何か?
A:最小肺胞濃度(minimum alveolar concentration)から派生した概念が多数ある中で、揮発性麻酔薬の脳に対する効力、つまり鎮静効果の力価を示す指標として考案されたのが、MAC(BIS50)(あるいは、MACBIS50 とも表記される) である。 ...続きを見る
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2018/06/09 09:34

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