開腹結腸直腸手術における 48 時間の静脈内リドカイン注入:前向き無作為化二重盲式プラセボ対照試験

・静脈内(i.v.)リドカインは、腹部外科手術において周術期鎮痛剤として使用されるが、有効性のエビデンスは限られている。注入用量と持続時間は不明なままである。本研究は、長時間低用量 48 時間注入処方がこれらの結果に及ぼす効果を調査することを目的としていた。

・待機的開腹結腸直腸手術を受ける 58 人の成人を、リドカイン群(1.5mg/kg ボーラス、続いて 1mg/kg/h の 48 時間注入)と対照群に無作為化した。手術後、患者にフェンタニルの患者管理鎮痛器を与え、最初の便通時間(主要評価項目)と放屁を記録した。術後疼痛スコアおよびフェンタニル消費量を 72 時間評価した。

・初回腸蠕動(80.1±42.2 vs 82.5±40.4 時間、P=0.830)、初回放屁までの時間(64.7±38.5 vs 70.0±31.2 時間、P=0.568)、在院期間(9[8-13] vs 11[9-14]日、P=0.531]、術後疼痛スコアは、リドカイン群と対照群との間で有意差は認められなかった。累積オピオイド消費量は、24 時間以降、リドカイン群の方が対照群よりも有意に少なかった。72 時間後の時点で、リドカイン群の累積オピオイド消費量(μg フェンタニル)(1,570[825-3,587])は、プラセボ群(2,730[1,778-5,327]、P=0.039)よりも 40% 以上少なかった。

・待機的結腸直腸手術を受ける患者で、48 時間の低用量.リドカイン静脈内注入は、腸機能の回復を有意に速めるものではない。それは、術後のオピオイド消費量の減少と関連していたが、早期退院や疼痛スコアの低下とは関連していなかった。

[!]:リドカインの持続的な静脈内投与はオピオイドの使用量を減少させるようだ。フェンタニルの IV-PCA にリドカインも加えても良いかもね。

【出典】
Intravenous lidocaine infusions for 48 hours in open colorectal surgery: a prospective, randomized, double-blinded, placebo-controlled trial.
Korean J Anesthesiol. 2018 Feb;71(1):57-65. doi: 10.4097/kjae.2018.71.1.57. Epub 2018 Feb 1.

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