困難気道患者の気管挿管:ラリンジアルマスクとブジー vs ビデオ喉頭鏡の使用

・気道管理は安全な麻酔のために不可欠であり、気管挿管は、特に迅速かつ成功裏に行われた場合に、重症疾患患者をよりよく管理できる最も重要な処置である。本研究では、困難気道の患者で、気管挿管成功と挿管指数の質に関して、ブジーを使用したラリンジアルマスク(LMA)経由の挿管法 vs ビデオ喉頭鏡(VL)を比較することを目的とした。

・本無作為化臨床試験は、待機的手術を受ける年齢 16-76 歳、マランパティ 分類 III/IV の 96 人の患者に対して実施された。人口統計が記録されると、患者を無作為に 2 群に分け、第 1群は VL で挿管し、第 2 群はブジーを用いてラリンジアルマスク経由で挿管した。その後、バイタルサイン、動脈血酸素飽和度、挿管成功に必要な時間、および挿管の容易さが記録された。ここでは、データを分析するために、SPSS ソフトウェアで t 検定、カイ二乗、フィッシャー正確確率検定、反復測定分散分析を使用した。

・VL と LMA 群の挿管成功率は、それぞれ 46 人(96%)と 44 人(92%)であった。LMA と VL 群の平均挿管時間はそれぞれ 18.70±6.73 秒と 14.21±4.14 秒であった(P<0.001)。さらに、喉の疼痛の視覚的アナログスケールスコアは、LMA よりも VL 群の方が有意に低かった(1.65±0.76 vs 1.33±0.52)。またブジー群で挿管が容易であったのが 50% であったのに対し、VL では 73% で容易だった(P=0.023)。さらに、咳の発生率はブジー使用 LMA 群では 31%、VL 群では 9% であった(P=0.005)。

・挿管を必要とする患者において、VL 法は、より簡単な方法であり、ブジーを使用する LMA よりも挿管時間が短く、咳こみと喉頭痙攣の発生率が低い。さらに、咳と喉の不快感は VL では少なくなる傾向があり、困難な状況では VL の代替法として LMA が使用できるだろう。

【出典】
Endotracheal intubation in patients with difficult airway: using laryngeal mask airway with bougie versus video laryngoscopy.
Med Gas Res. 2017 Oct 17;7(3):150-155. doi: 10.4103/2045-9912.215744. eCollection 2017 Jul-Sep.

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