複雑脊椎手術におけるトラネキサム酸の最小量投与は出血量減少に有効である:無作為化二重盲式偽薬対照研究

脊椎2.png・本研究は、脊椎椎弓切除術と脊椎後側方固定術後の出血量の低減におけるトラネキサム酸(TXA)の有効性を評価することを目的とした:無作為化二重盲式プラセボ対照研究である。

・出血量は、手術に関連して、特に脊椎手術においては最も重大な合併症である。多椎間椎弓切除術と器具固定を伴う椎弓切除術(椎弓根スクリューおよびロッド)は複雑な脊椎手術であり、出血リスクが中等度の術式と考えられている。最近の報告では、術中の抗線維素溶解薬の使用は術後出血のリスクを低下させることを示しており、最も頻繁に使用される抗線維溶解薬の 1 つが TXA である。

・本無作為化臨床試験では、ペティクルスクリューによる後側方固定を伴う椎弓切除術(>2 椎間に対して)の適応のある 50 人の患者を、TXA(15mg/kg)か、または 0.9% 生食の術前単回静脈内投与を受けるよう無作為に割り当てた。

・50 例中 30 例(60%)が女性で、20 例(40%)が男性であった。術中の総出血量の群間差は、統計的に有意であった。

・本研究の結果は、TXA が術中と術直後の出血量の両方を減らし、赤血球製剤の必要性を減らし、複雑な脊椎外科手術後の入院期間を短縮できることを示唆している。本研究では、TXA の使用に関連した有害事象は認められなかった。

[!]:骨を削るような複雑な脊椎手術ではトラネキサム酸の投与が推奨される。

【出典】
Minimal Dose of Tranexamic Acid Is Effective in Reducing Blood Loss in Complex Spine Surgeries: A Randomized Double-Blind Placebo Controlled Study.
Asian Spine J. 2018 Jun;12(3):484-489. doi: 10.4184/asj.2018.12.3.484. Epub 2018 Jun 4.

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