頸動脈内膜剥離術中の誘発電位を用いた術中神経モニタリング vs 全身麻酔下で協力患者:後ろ向き的研究

・頚動脈内膜剥離術(CEA)中に対側頸動脈流を評価する最良の方法は依然として議論されている。効率的な対側の血流を正確に検出することにより、不要なシャント留置とその合併症を回避できる可能性がある。この後ろ向き観察研究の目的は、CEA に際して、運動誘発電位と体性感覚誘発電位(mSSEP と tcMEP)を使用した全身麻酔の安全性と有効性を評価し、全身麻酔下協力患者(CPGA)法を比較することであった。主要評価項目は技術的失敗の割合であった。2 種類の神経モニタリング戦略の間で、処置時間とシャント留置率も分析した。

・CEA を受けた合計 331 例の連続患者(CPGA 群で 100 例、mSSEP + tcMEP 群で 231 例)が含まれた。麻酔法は、脳モニタリングのニーズに合わせてカスタマイズされた。群間比較は、リスク分析とともに実施された。

・電気生理学的モニタリングは、CEA 中の神経モニタリングの安全かつ効果的な戦略であると思われる。CPGA 法と比較して、技術的失敗が少なく、手術と麻酔の所要時間を短縮し、さらにシャント留置のリスク/発生率を減少させる可能性がある。CPGA 群と mSSEP+tcMEP との間でシャント留置の頻度は統計的に異なっており(CPGA 12%、mSSEP + tcMEP 5.2%、P=0.02)、CPGA 群と比較して、mSSEP+tcMEP 群の相対リスク低下は 0.57 であった。

・mSSEP+cMEP 神経モニタリングは、睡眠覚醒睡眠法よりも技術的失敗が少なく、処置時間が短いことと関連していた。誘発電位神経モニタリングは、CEA 時の覚醒臨床評価に対する代替法となる可能性がある。

[!]:麻酔中に覚醒させて神経機能評価を行うのは、麻酔科医にとっては面倒な事なので、誘発電位で機能評価ができるのならその方がいいなあ。

【出典】
Intraoperative Neurological Monitoring With Evoked Potentials During Carotid Endarterectomy Versus Cooperative Patients Under General Anesthesia Technique: A Retrospective Study.
J Neurosurg Anesthesiol. 2018 Jul;30(3):258-264. doi: 10.1097/ANA.0000000000000430.

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