硬膜穿刺後頭痛の危険因子:根本原因解析とコホート内症例対照研究

<ハイライト>
・硬膜穿刺後頭痛は一般に硬膜の外傷性穿刺に続いて起こる。
・関連する人間、環境、組織的要素はほとんど知られていない。
・根本原因解析を用いたコホート内症例対照試験で、これらの因子を評価した。
・重要な予測因子は、訓練レベル、チーム構成、産科的状態であった。

<要旨>
頭痛16.png・脊柱管麻酔時の硬膜に対する外傷後に起こる硬膜外穿刺後頭痛は、妊娠患者の 0.13~6.5% で発生する。この有害事象の要因となる個人的な習熟度を超える要因を特定することは、改善戦略を立てる上で不可欠である。

・コホート内症例対照研究において根本原因解析フレームワークを使用して、関連因子を同定した。症例は、硬膜外血液パッチを必要とする硬膜後穿刺頭痛を有する全ての患者であった。これらの患者は、硬膜外穿刺後頭痛や既知の硬膜外傷のない対照群の無作為群と一致させた。混合ロジスティックモデルを使用した。

・35763 人の患者のデータセット内で、著者らは、硬膜外穿刺後頭痛を有する 154 人の患者すべてを選択し、それらを 616 人の対照群と比較した。片頭痛(OR 10.60、95%CI 2.74~41.05)、産科的および周産期の病変(OR 10.85、95%CI 4.29~21.42)、複数回の挿入試行(OR 11.48、95%CI 6.29~20.94)が、硬膜穿刺後頭痛のリスクを増加させた。対照的に、3 年以上のトレーニング(OR 0.20、95%CI 0.55~0.76)と処置時の麻酔看護師の存在(OR 0.05、95%CI 0.01~0.29)はリスクを減少させた。麻酔科医のアイデンティティ、分娩室の大きさ、処置のタイミングや作業負荷はリスクに影響しなかった。

・この設定における硬膜穿刺後頭痛は、個々の麻酔科医の特徴だけの結果ではない。チーム構成、産科的周産期病変の存在、関連する患者の状態を含む追加要因も、この事象に関連している。改善戦略は、これらの全要素を考慮する必要がある。

[!]:硬膜穿刺後頭痛の発生は、必ずしも麻酔科医個人の技量だけではなく、患者の病態や処置時のチーム構成なども関係していると。

【出典】
Risk factors for post-dural puncture headache following injury of the dural membrane: a root-cause analysis and nested case-control study
International Journal of Obstetric Anesthesia Haller G, et al June 01, 2018

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