処理脳波モニタリングと術後せん妄:系統的レビューとメタ分析

脳波3.png・術後せん妄は、年齢 65 歳以上の患者の大きな手術の約 15~20% に合併し、有害転帰と医療資源利用の増加を伴う。さらに、術後せん妄のある患者は、長期的術後認知機能障害を発症する危険性があるかもしれない。1 つの修正可能かもしれない変数は、麻酔をガイドするために術中に処理脳波を使用することである。この系統的レビューとメタ分析は、処理脳波モニタリングと術後せん妄と認知機能障害との関係を調査する。

・Ovid MEDLINE、PubMed、EMBASE、Cochrane Librar、キーワードとして、処理脳波、Bispectral Index、術後せん妄、術後認知機能障害を使用した Google search を使用して、無作為化対照試験の系統的検索を実施した。スクリーニングおよびデータ抽出は、2 人の別々の審査者によって行われ、バイアスリスクが評価された。固定効果モデルで算出された術後せん妄の複合効果推定値は、95% CI 付きオッズ比として表された。

・369 件の検索結果のうち 13 件が登録基準を満たしていた。術後認知機能障害データは、転帰測定項目の異質性のためにメタ分析から除外された。結果は記述的に議論された。定量的術後せん妄解析には 5 件の研究が含まれており、データは 2,654 人の患者から収集された。3 件の研究でバイアスリスクは低く、他の 2 件については不明であった。処理脳波を指標とした麻酔の使用は、術後のせん妄を発症する確率を 38% 低下させた(発作率 0.62、P<0.001; 95%CI、0.51~0.76)。

・処理脳波をガイドとした麻酔を施行した場合、術後せん妄の低下がみられた。しかしながら、この関連性を説明するメカニズムは未だ決定されていない。データは、処理脳波モニタリングと術後認知機能障害との間の関係を評価するには不十分である。

[!]:麻酔の深度が浅すぎたり深すぎたりすることが、術後せん妄の要因の一つになっていることがうかがわれる。

【出典】
Processed Electroencephalogram Monitoring and Postoperative Delirium: A Systematic Review and Meta-analysis.
Anesthesiology. 2018 Jun 15. doi: 10.1097/ALN.0000000000002323. [Epub ahead of print]

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