脊椎麻酔針の選択が硬膜穿刺後頭痛に及ぼす影響:無作為化研究のメタ分析とメタ回帰

頭痛19.png・脊椎麻酔の潜在的に広い適応症には、硬膜穿刺後頭痛(PDPH)に関連する危険因子と予防措置の理解が必要である。このレビューは、脊髄針の特徴と PDPH の発生率との間の関連性を調査するために考案されたものである。

・年齢、性別、出版年などといった患者の交絡因子を調節した後、針のデザインとゲージ数が PDPH の発生率に及ぼす影響を調査するため、無作為化比較試験についてメタ分析とメタ回帰を実施した。

・著者らの分析には 57 件の無作為化比較試験(n=16416)が含まれており、そのうち 32 件はペンシルポイント型をカッティング型と比較し、25 件は同様のデザインの針の個々のゲージを比較したものである。両方のデザインタイプを評価した研究の中で、ペンシルポイント型の方が、カッティング型と比較して PDPH の発生率が統計的に有意に低かった(リスク比 0.41、95% 信頼区間 0.31-0.54、P<0.001、I=29%)。産科と非産科的手術でのサブ群分析では、同様の結果をもたらした。有意な共変量を調整した後、57 件の試験全てを含めたメタ回帰分析では、カッティング型穿刺針では針のゲージ数と、PDPH の割合との間に有意な相関が認められた(勾配= -2.65、P<0.001)が、ペンシルポイント型では認められなかった(勾配= -0.01、P= 0.819)。

・ペンシルポイント型針は、カッティング型針と比較して、PDPH の発生率が有意に低いことと関連している。カッティング型針では、針ゲージ数と PDPH と間には有意な関係が認められたの対して、ペンシルポイント型針については同様の関連性は示されなかった。処置担当者は、PDPH 率の増加を犠牲にすることなく、技術的能力を最大化するために、より大きな口径のペンシルポイント針の選択を検討するのよかろう。

[!]:PDPH の発生率を少なくするためには、ペンシルポイント型で技術的に困難でない太さの針を選択するべきであると。

【出典】
The Impact of Spinal Needle Selection on Postdural Puncture Headache: A Meta-Analysis and Metaregression of Randomized Studies.
Reg Anesth Pain Med. 2018 Jul;43(5):502-508. doi: 10.1097/AAP.0000000000000775.

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Q:脊椎麻酔に使用する針は、どんなタイプ、太さが適しているのか?

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