根治的胃切除後の術後痛に及ぼすプロポフォール麻酔とセボフルラン麻酔の効果:無作為化比較試験

・根治的胃切除術後、患者は重度の痛みを経験することがある。いくつかの研究では、プロポフォールの使用が術後疼痛を有意に減少させたと報告されており、他の研究者はこの効果は有意ではないと主張している。そこで、著者らは、プロポフォールによる麻酔が、開腹根治的胃切除術後に疼痛を軽減するのに役立つかどうかを評価することを目的とした。

・根治的胃切除術の開腹術を受ける 60 人の患者を、プロポフォール群か、またはセボフルラン群(それぞれ n=30)に無作為に割り付けた。プロポフォールの目標制御注入法か、またはセボフルランの吸入(バイスペクトル指数を 40~60 に調節)を維持した。全患者は、術中デキスメデトミジン、デキサメタゾン、術後フルルビプロフェンアキセチル,
ならびにフェンタニル患者管理鎮痛を含む標準化マルチモーダル鎮痛計画で管理された。血行動態、疼痛スコア、フェンタニル消費量、有害事象、退院後 1 ヶ月と 3 ヶ月の慢性疼痛の発生率が記録された。

・術後疼痛強度は全患者において比較的低~中程度であった。プロポフォール群の方が、セボフルラン群と比較して、安静時と咳嗽時、術後 48 時間までの疼痛スコアが低かった(P<0.05)。手術後 0~24 時間の累積フェンタニル消費量は、プロポフォール群の方が低かった(364.4±139.1 vs 529.3±237.9μg、P=0.002)。しかし、0~48 時間のフェンタニル消費量については、2 群間の差は有意ではなかった(710.9±312.8 vs 850.9±292.0μg、P=0.078)。群間の有害事象や慢性疼痛の発生率に差はなかった。

・全体として、マルチモーダル鎮痛アプローチは、プロポフォールまたはセボフルランのいずれかで麻酔を受けた全患者において、開腹根治的胃切除術後の術後疼痛を減少させた。さらに、著者らの結果は、特に術後早期の期間において、プロポフォール群の方が良好な鎮痛転帰を示した。

[!]:プロポフォール麻酔の方が、セボフルラン麻酔よりも術後早期の鎮痛効果が優れていると。

【出典】
Effects of propofol anesthesia versus sevoflurane anesthesia on postoperative pain after radical gastrectomy: a randomized controlled trial
Journal of Pain Research Published 25 June 2018 Volume 2018:11 Pages 1247?1254

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