肺加圧操作は、小児の腹腔鏡検査中の虚脱を防ぐ:無作為化比較試験

・二酸化炭素気腹と麻酔は、小児の腹腔鏡検査中に肺通気を損なう。これらの変化は、肺超音波(LUS)によってベッドサイドで検出およびモニターできる。本研究の目的は、腹腔鏡検査を受ける小児に LUS を用いて、全身麻酔と二酸化炭素気腹が肺虚脱に及ぼす影響と、肺加圧操作の潜在的予防効果を評価することであった。

・アルゼンチンのマールデルプラタの市中病院、単施設での無作為化比較試験で、ASA I-II の腹腔鏡検査を受ける 6 ヶ月から 7 歳までの 42 人の小児を対象とした。全患者は、気腹前、中、後に LUS を用いて検査された。小児は、標準的保護換気を受ける対照群(C 群、n=21)か、肺加圧操作群(RM 群)(n=21)に割り当てられ、肺加圧操作は、二酸化炭素気腹前にベースライン LUS の記録後に実施された。通期障害は、正常通気=0、部分喪失-軽度= 1、部分喪失-重度=2、完全喪失-コンソリデーション=3 の 4 つの主な超音波型の検出に基づいて、12 肺領域のそれぞれに割り当てられた 0 から 3 点までの進行性分類を合計することによってスコア付けした。主要評価項目は。超音波検査による肺通気スコアと無気肺であった。

・治療群における気腹と肺加圧操作前では、2 群は同様の超音波スコアを示した(5.95±4.13 vs 5.19±3.33、P=0.5)。RM 群では、肺通気は、気腹中(2.71±2.47)、気腹後(2.52±2.86)に、C 群(それぞれ、6.71±3.54、P<0.001、および 8.48±3.22、P<0.001)と比較して、有意に改善した。RM 群の気腹と肺加圧操作前(62%)および C 群(47%、P=0.750)の無気肺の割合に統計的有意差はなかった。しかし、気腹中では、RM 群では 19% のみが無気肺であり、C 群では 80% であった(P<0.001)。

・腹腔鏡検査を受ける大部分の小児は、麻酔誘発性の無気肺を有している。ほとんどの症例で、気腹による肺虚脱は、肺加圧操作とそれに続く呼気終末陽圧によって回避できただろう。

【出典】
Lung recruitment prevents collapse during laparoscopy in children: A randomised controlled trial.
Eur J Anaesthesiol. 2018 Aug;35(8):573-580. doi: 10.1097/EJA.0000000000000761.

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