古典的ラリンジアルマスクの挿入特性に及ぼすセボフルラン、プロポフォール、それら併用の比較評価

・LMA をうまく留置するためには、十分な深度の麻酔が必要である。麻酔が浅いと、開口が不十分、咳込み、体動などのために LMA の拒絶につながり、息止めや気管支痙攣を伴う可能性がある。適切な下顎の弛緩が得られ、LMA に対する患者の反応を防止する用量のプロポフォールの使用は、一般的に低血圧と長時間の無呼吸をきたす。わずかな呼吸器刺激作用を別にすれば、セボフルランはプロポフォールと比較して、良好な血行動態安定性と無呼吸期間なくスムーズな維持相への移行を提供する利点を有している。しかし、セボフルランは、下顎の弛緩が遅く、LMA 挿入に長時間を要する。著者らの仮説は、セボフルランと少用量のプロポフォールとの併用による麻酔導入が、LMA の挿入条件を最適化し、個々の薬剤の副作用を減少させるというものであった。

・年齢 18~65 歳の ASA-PS I/II の待機的手術を受ける 90 人の患者を、それぞれ 30 人の患者の 3 群に無作為に割り付けた。いずれの患者にも前投薬は与えられなかった。P 群患者は、プロポフォール 3mg/kg 静注で導入された。S 群と SP 群の患者は、セボフルラン 8% を N20:02=67:33 6 L/分と共に 1 回換気呼吸導入法で導入した。さらに、SP 群では、睫毛反射消失後に IV プロポフォール 1.5mg/kg を投与された。別の観察者が挿入特性を評価した。

・著者らの結果は、セボフルランとプロポフォールを併用した麻酔導入は、セボフルラン単独またはプロポフォール単独の麻酔導入と比較して、初回試行で LMA 挿入に成功する頻度が最も高いという結果になることを示した。

[!]:LMA の挿入に限らず、メカニズムの異なる 2 種類の鎮静薬であるプロポフォールとセボフルランの併用は、単剤での導入よりも優れているだろう。

【出典】
Comparative Evaluation of Sevoflurane, Propofol, and Combination of Sevoflurane and Propofol on Insertion Characteristics of Reusable Classic Laryngeal Mask Airway.
Anesth Essays Res. 2018 Apr-Jun;12(2):386-391. doi: 10.4103/aer.AER_30_18.

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