経蝶形骨洞腫瘍手術における静脈麻酔 vs 吸入麻酔

・内視鏡的経蝶形骨洞腫瘍手術中の患者の安全性には、術野の視覚化が不可欠である。全身麻酔下での内視鏡的経蝶形骨洞下垂体腫瘍切除を受ける患者のこの後ろ向き診療録レビューとデータ解析では、プロポフォールとレミフェンタニルによる全静脈麻酔が、セボフルランやデスフルランによる吸入麻酔と比較して、出血、手術所要時間、抜管までの時間や回復室在室時間の減少をもたらすかどうかを調べた。

・施設倫理委員会が承認した後、7 年間にわたって、米国の大学関連教育病院で全静脈麻酔か、吸入麻酔下に経蝶形骨洞下垂体腫瘍切除を受けた 193 人の ASA I-III の患者の診療録レビューが実施された。114 人の患者が包含基準を満たし、さらに検討された。主要評価項目は術中出血量であった。副次評価項目は、手術所要時間、抜管までの時間、回復室在室時間であった。

・性別、年齢、ルンド・マッカイスコアは、2 種類の麻酔群間で均等に分布していた。著者らは、麻酔法、年齢、性別、ルンドマッケイスコアが主要評価項目や副次評価項目のいずれにも有意な影響を及ぼさないことを見出した。回復期在室時間に対する唯一の重要な予測因子は、術中出血量であった。

・本研究では、関連する臨床転帰パラメータに関して、内視鏡的経蝶形骨洞手術の際に、全静脈麻酔が吸入麻酔より優れている、またはその逆であるというエビデンスは示されていない。

[!]:経蝶形骨洞手術に際しては、静脈麻酔が吸入麻酔よりも優れているというエビンデスは得られなかったと。

【出典】
Total intravenous versus inhaled anesthesia in transsphenoidal tumor surgery
American Journal of Otolaryngology Published online: July 4, 2018

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