せん妄や術後認知機能障害を予防するための術中ケタミン投与:系統的レビューとメタ分析

ケタミン3.png・術後認知合併症は、かなりの合併症率と死亡率に関連する。ケタミンは、様々な設定において神経保護効果を有することが示唆されている。この系統的レビューは、術後せん妄と術後認知機能障害(POCD)に及ぼす術中ケタミン投与の効果を評価する。

・Medline、Embase、Central を、日付または言語制限なしで 2018 年 3 月 4 日まで検索した。著者らは、全身麻酔下で手術を受ける成人で、術中ケタミン投与と非介入を比較した無作為化比較試験(RCT)を検討した。主要評価項目は、術後せん妄と POCD であった。非認知性有害事象、死亡率、在室期間は、副次評価項目として考慮された。データは独立して抽出した。エビデンスの質(GRADE アプローチ)は、Cochrane の勧告に従って評価された。二分岐評価項目については、リスク比を、連続評価項目については、平均差を計算した。著者らは、年齢、具体的麻酔法、麻酔深度、術中循環動態事象の影響をサブ群分析によって調査することを計画した。

・6 件の RCT が含まれた。ケタミンを投与された患者は、POCD のリスクが低いようであった(3 件の試験、163 人の患者、RR 0.34、95%CI[0.15-0.73])。しかしながら、両分析は限界を呈した。したがって、エビデンスの質(GRADE)は低い(術後せん妄)、非常に低い(POCD)と考えられた。

・術後せん妄に及ぼすケタミンの効果は不明であるが、その投与は POCD に対して何らかの保護を提供するかもしれない。神経認知転帰に及ぼすケタミンの有効性をさらに明確にするために、大規模な十分に計画された無作為化試験が至急必要とされている。

【出典】
Intraoperative ketamine administration to prevent delirium or postoperative cognitive dysfunction: A systematic review and meta-analysis.
Acta Anaesthesiol Scand. 2018 Jun 26. doi: 10.1111/aas.13168. [Epub ahead of print]

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