レミフェンタニルとラリンジアルマスクを用いた全身麻酔時の覚醒時間と気道反応:多施設無作為化比較試験

・ラリンジアルマスク(LMA)の使用には、気道合併症の回避と麻酔からの迅速な覚醒が不可欠である。この麻酔状況における最適な麻酔薬についてのバイアスリスクが低く、十分に証明能力のある無作為化研究から得られたエビデンスは限られている。レミフェンタニル・ベースの術中鎮痛を使用する場合、デスフルランがセボフルランやプロポフォールと比較して、上気道合併症の発生率が多くなく、覚醒時間が優れており、最も適した麻酔薬であるという仮説を検証した。

・2015 年 2 月から 10 月にかけて、ドイツの 2 大学と 2 病院での無作為化多施設共同部分的二重盲式三並行群研究で、合計 352 人の患者(年齢 18 歳~75歳、ASAーPS I~III、BMI<35kg、ドイツ語に流暢)が登録された。全手術は 0.5~2 時間の待機的手術で、LMA による全身麻酔が妥当であった。患者はデスフルランか、セボフルランか、またはプロポフォール麻酔を受けるように無作為に割り付けられた。主要評価項目である「出生日を言えるまでの時間」と副次評価項目である「手術中の咳嗽」のために行われた。手術当日に、麻酔からの覚醒時間と上気道合併症の発生率を評価した。

・デスフルラン(n=114)、セボフルラン(n=111)、およびプロポフォール(n=118)の 343 例について、主要評価項目を分析した。デスフルラン群が最も迅速に覚醒した。デスフルラン、セボフルラン、プロポフォール後の出生日を答えた平均(±SD)時間は、それぞれ 8.1±3.6、10.1±4.0、9.8±5.1 分であった(P<0.01)。群間で上気道合併症(咳嗽と喉頭痙攣)に差はなかったが、これらの合併症は、これまでの研究よりも頻度が少なかった。

・LMA の使用に伴って術中鎮痛にレミフェンタニル注入を使用した場合、デスフルランは、セボフルランやプロポフォールよりも有意に覚醒が迅速で、術中咳嗽の発生率において劣っていない。

[!]:デスフルランは、気道刺激性があるが、レミフェンタニルを併用した場合には、その作用がかなり緩和されるということだろう。

【出典】
Emergence times and airway reactions during general anaesthesia with remifentanil and a laryngeal mask airway: A multicentre randomised controlled trial.
Eur J Anaesthesiol. 2018 Aug;35(8):588-597. doi: 10.1097/EJA.0000000000000852.

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