中心静脈カテーテル挿入の機械的合併症:発生率とリスクの後ろ向き多施設共同研究

・中心静脈カテーテル挿入後の合併症の発生率と危険因子は、これまでに比較的小規模コホートについて報告されている。この観察的多施設共同研究の目的は、最近収集された大規模患者集団での機械的合併症のリスク要因を研究することであった。

・2013 年から 2016 年までのスエウェデン南部の 8 病院から中心静脈カテーテル挿入記録を地域診療録システムから収集した。血液凝固検査、超音波検査、中心静脈カテーテルの位置、口径、針穿刺回数、動脈穿刺、中心静脈カテーテル挿入の年代順、機械的合併症に関するデータを抽出した。選択基準を最悪の場合として 1 人の患者につき 1 回の挿入だけが含まれた。既定の主要評価項目は、出血、気胸、神経損傷、または悪性不整脈と定義される機械的合併症であった。重度の機械的合併症は、処置や輸血を必要とする出血、気胸、持続的な神経傷害、自然消失しない不整脈と定義された。

・著者らは 10 949 回の挿入を含め、118 件(1.1%)の機械的合併症の事例を確認し、そのうち 85 件(0.8%)が出血、21 件(0.2%)が気胸、7 件(0.06%)が一時的神経傷害であり、5 件(0.05%)が自然消失する不整脈であった。重度の機械的合併症が 23 例(0.2%)であった。

・10 949 回の中心静脈カテーテル挿入に関するこの後ろ向き的多施設観察研究では、機械的合併症はまれであった。処置前凝固障害、針穿刺回数、動脈穿刺は、グレード 2-4 の出血と関連していた。鎖骨下静脈挿入、動脈穿刺、中心静脈カテーテル挿入の年代順は気胸に関連していた。

[!]:近年は安全に挿入する手順が施設ごとにマニュアル化され、たしかに中心静脈穿刺に関連した合併症は少ないように思う。

【出典】
Mechanical complications of central venous catheter insertions: A retrospective multicenter study of incidence and risks.
Acta Anaesthesiol Scand. 2018 Jul 11. doi: 10.1111/aas.13214. [Epub ahead of print]

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