高リスク心臓手術患者における周術期大動脈内バルーンポンプの効果:無作為臨床試験

・本研究の目的は、高リスク心臓手術患者における術前大動脈内バルーンポンプ使用の有効性を評価することであった。

・サンパウロ大学心臓研究所での単施設無作為化比較試験と無作為化比較試験のメタ分析である。対象患者は、待機的冠動脈バイパス手術を受ける高リスク患者で、麻酔導入後執刀前に大動脈内バルーンポンプを挿入されるか、大動脈内バルーンポンプを使用しないよう、無作為化された。主要評価項目は、30 日死亡率および重大合併症率(心原性ショック、脳梗塞、急性腎不全、縦隔膜炎、長期人工呼吸、再手術の必要性)の複合転帰であった。

・合計 181 例の患者(平均[SD]年齢 65.4[9.4]歳、女性が 32% )を無作為化した。主要評価項目は、大動脈内バルーンポンプ群 43 例(47.8%)と対照群 42 例(46.2%)で認められた(p=0.46)。昇圧剤の使用時間中央値(51 時間[四分位範囲、32-94時間] vs 39時間[四分位範囲、25-66時間]、p=0.007)、ICU 在室時間(5 日(四分位範囲 3~8 日] vs 4 日[四分位範囲、3~6 日]; p=0.035)は、大動脈内バルーンポンプ群の方が対照群よりも長かった。11 件の無作為化比較試験のメタ分析により、周術期大動脈内バルーンポンプ使用の高リスク心臓手術患者の生存を改善する効果はないことが確認された。

・心臓手術を受ける高リスク患者で、大動脈内バルーンポンプの周術期使用は、通常ケア単独と比較して 30 日死亡率および主要な合併症の複合転帰の発生を減少させなかった。

[!]:高リスク心臓手術患者に IABP を挿入しても生存率を改善することはできないと。

【出典】
Effect of a Perioperative Intra-Aortic Balloon Pump in High-Risk Cardiac Surgery Patients: A Randomized Clinical Trial
Critical Care Medicine: August 2018 - Volume 46 - Issue 8 - p e742?e750

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