外傷後の呼吸不全の持続時間は、長期死亡率の増加と関連していない

・人工呼吸が長引いた内科的重症疾患患者の 1 年生存率は 50% 未満であるが、外傷後の呼吸不全と 1 年死亡率との関係は不明である。著者らは、外傷患者の呼吸不全期間が 1 年生存率の低下と関連していると仮定している。

・レベル 1 外傷センター単施設での外傷患者の後ろ向きコホート、2011 年から 2014 年に入院した外傷患者を対象とした。呼吸不全は、48 時間以上の人工呼吸と定義され、頭部の簡易傷害スコア≧4 の患者は除外された。死亡率は、ワシントン州の死亡登録簿から計算された。コホートは、短期(≦14 日)と長期(>14日)換気群に分けられた。著者らは、生存率を Cox 比例ハザードモデルで比較し、呼吸不全および死亡率の関係を記述する ROC を生成した。データは、中央値(四分位範囲)および 95%CI 付きのハザード比として提示する。

・呼吸不全患者 1,503 人を同定した。年齢中央値は 51 歳(33~65 歳)であり、傷害重症度スコアは 19(11-29)であった。呼吸不全期間の中央値は 3 日(2~6 日)であり、長時間呼吸不全群の患者の 10% であった。 1 年間のコホート死亡率は 16% であり、呼吸不全の短期群と長期群の死亡率に差はなかった。呼吸不全期間に基づく 1 年間の死亡率の予測は、ROC 曲線下面積が 0.57 であることを示した。著者らは、年齢 75 歳以上の呼吸不全患者の 1 年死亡率の危険率が 6.7(4.9~9.1)であったが、年齢集団内では呼吸不全期間は 1 年死亡率に影響しないと判断した。

・重傷外傷患者の人工呼吸の持続時間は、1 年死亡率と関連していない。外傷後の人工呼吸持続時間は、長期生存を予測するために使用すべきではない。

[!]:内科的重症患者では、人工呼吸期間が 1 年生存率に影響するが、外傷患者では 1 年生存率に影響しないと。

【出典】
Duration of Respiratory Failure After Trauma Is Not Associated With Increased Long-Term Mortality
Critical Care Medicine: August 2018 - Volume 46 - Issue 8 - p 1263-1268

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