乳房手術の超音波ガイド下胸筋ブロック I 型と II 型におけるデキスメデトミジン併用ブピバカイン

・デキスメデトミジンは、末梢神経ブロックの持続時間を延長するのに安全かつ有効であることが実証されている。本研究は、乳房手術における胸神経ブロック(Pecs)I 型と II 型において、ブピバカインにデキスメデトミジンを追加した場合 vs ブピバカイン単味の場合の持続時間、術後鎮痛の質、循環動態安定性、患者の満足度を比較するために行われた。

・本無作為化二重盲式試験は、無作為に同数 2 群に割り付けられた年齢 18~70 歳の 60 人の ASA-PS I~III の女性患者で実施された。A 群には、Pecs I ブロック用に 0.25% ブピバカイン 10ml と Pecs II ブロック用に 0.25% ブピバカイン 20ml を投与した。B 群には、Pecs I ブロック用にデキスメデトミジン併用 0.25% ブピバカイン 10ml と Pecs II ブロック用にデキスメトミジン併用 0.25% ブピバカイン 20ml を、デキスメデトミジンの合計用量が 1μg/kg 体重で、両群で固定容量となるように維持した。

・安静時と腕の外転時の数値評価スコアは、B 群の方が有意に低かった。単味ブピバカイン(726.4±155.3 分)と比較してデキスメデトミジン群(1024.0±124.9 分、P<0.001)の方が完全鎮痛期間が 40% 延長した。24 時間でのジクロフェナクナトリウム注射の総消費量は、A 群(100.0±35.9mg)と比較して B 群(77.5±13.6mg)の方が 23% 少なかった(P=0.003)。患者満足度スコアはデキスメデトミジン群の方が有意に良好であった。どちらの群にも副作用は認められなかった。

・ブピバカインの補助剤としてのデキスメデトミジンは、Pecs I と II ブロックにおいて、重篤な副作用なしに、持続時間を延長させ、術後鎮痛の質を改善するのに役立つ。

[!]:Pecs ブロック I は、大胸筋の裏に、Pecs ブロック II は、小胸筋の裏に局所麻酔薬を浸潤する方法のようだ。

【出典】
Comparative study to assess the quality of analgesia of bupivacaine and bupivacaine with dexmedetomidine in ultrasound-guided pectoral nerve block type I and II in breast surgeries
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2018;34:227-31

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