認知機能障害と術後せん妄減少に及ぼす麻酔の脳モニタリング:系統的レビュー

脳波6.png・研究の目的は、術後認知機能障害と術後せん妄(POD)を減少させる上での麻酔深度を脳でモニタリングする有効性を評価することであった。

・MEDLINE、EMBASE、Cochrane Library データベースを、PRISMA ステートメントガイドラインに従って検索した。著者らは、系統的レビューに、脳波検査を基にした場合と、日常診療を指針とした麻酔調節を比較した、無作為化臨床試験(RCT)を含めた。各 RCT からのリスク推定値は、メタ分析でプールされた。主要評価項目は、POD および長期の認知機能障害であった。サブ群分析は、介入群と手術術式について実施した。

・著者らは、5 件の RCT を確認し、合計被験者数は 2,868 例、介入としてバイスペクトル指数(BIS)か、または聴性誘発電位(AEP)が行われた。POD と長期認知低下のオッズ比(OR)は、それぞれ 0.51(95%CI:0.35-0.76)と 0.69(95%CI:0.49-0.97)であった。有意な異質性が POD データで確認された。POD のリスクを低下させる上で、BIS- と AEP ベースの麻酔調節の間に有意差はなかった。心臓と胸部外科手術については、広範な異質性が研究被験者数で確認され、POD の転帰には著しい出版バイアスが見出された。

・BIS と AEP をガイドとした麻酔は、POD および長期認知機能障害のリスクの有意な低下と関連している。

[!]:処理脳波モニタリングは、不慮の浅麻酔、深麻酔を回避することで、術後認知機能障害や術後せん妄を軽減することができる。

【出典】
Cerebral monitoring of anaesthesia on reducing cognitive dysfunction and postoperative delirium: a systematic review.
J Int Med Res. 2018 Jan 1:300060518786406. doi: 10.1177/0300060518786406. [Epub ahead of print]

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