直接喉頭鏡による気管挿管管理が困難と肥満指数との関連:メタ分析

・肥満は深刻の障害であり、多くの周術期管理困難をもたらす可能性がある。肥満と挿管困難との関連性を評価するために、系統的レビューが行われた。

・著者らは、2017 年 8 月 14 日に、電子データベースで、関連レビューとメタ分析の参考文献を検索した。PubMed、Embase、Cochrane controlled trials register データベースで、肥満患者と非肥満患者で成人集団の挿管困難の割合を調査して比較した試験を検索した。BMI が30kg/m2 以上の患者を肥満とみなした。主要評価項目は気管挿管困難であり、副次評価項目は喉頭鏡検査困難と、Mallampati スコア≧3 の割合であった。このレビューは 1998 年から 2015 年までの論文を含む。

・本レビューには、16 件の研究で 204,303 人の参加者が含まれた。気管挿管困難のリスクと肥満との間に統計的に有意な関連がみられた(プール RR=2.04、95%CI:1.16-3.59、p=0.01; I2=71%、p=0.008、Power=1.0)。また、肥満と喉頭鏡検査困難リスク(RR=1.54、95%CI:1.25-1.89、p<0.0001、I2=45%、p=0.07、Power=1.0)、Mallampati スコア≧3(プール RR=1.83、95%CI:1.24-2.69、p=0.002、I2=81%、p<0.00001、Power=0.93)との間にも有意な関連性を示した。しかし、非肥満と比較して、肥満と挿管困難リスクとの関連はコホート研究(プール RR=3.41、95%CI:0.88-13.23、p=0.08、I2=50%、p=0.14)と待機的気管挿管(RR=2.31,95%CI:0.76-6.99、p=0.14; I2=73%、p=0.01)ではなかった。スニッフィング位での喉頭鏡検査困難のリスク増加とは関連していなかった(プール RR=2.00、95%CI:0.97~4.15、p=0.06、I2=67%、p=0.03)。

・一般的外科手術を受ける成人患者では、肥満は挿管困難、喉頭鏡検査困難、Mallampati スコア≧3 のリスク増加と関係していた。しかし、コホート研究および待機的気管挿管では、非肥満と比較して、肥満と挿管困難リスクとの間には関連性はなく、スニッフィング位では、喉頭鏡検査困難のリスク増加とは関連していなかった。今後の分析では、BMI と困難気道との関連性を探るべきである。

【出典】
The association of body mass index with difficult tracheal intubation management by direct laryngoscopy: a meta-analysis
BMC Anesthesiology 2018 18 : 79

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