経大腿動脈経カテーテル大動脈弁植え込み術における全身麻酔と非全身麻酔法の比較

・全身麻酔(GA)を用いずに経大腿動脈経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)を行うことがますます採用されている。著者らは、GA と非 GA アプローチが経大腿動脈 TAVI の手術転帰と 30 日・1年死亡率に及ぼす影響を研究しようとした。

・英国の TAVI 登録機関は、英国の全 TAVI 手術に関する情報を保持している。2013 年から 2014 年に、Edwards Sapien または Medtronic CoreValve プロテーゼのいずれかを使用して移植された患者のデータを分析した。交絡因子を調整するために、傾向スコアマッチング分析を行った。

・2243 人の患者が研究された(年齢 81.4±7.5 歳、男性 1195 人)。 1816(81%)人が GA で、427 人(19%)が非 GA で TAVI を受けた。経食道心エコー検査(TOE)は、GA の 92.3% と、非 GA 症例の 12.4% で使用された(p<0.001)。弁留置の成功率(GA 97.2% vs 非 GA 95.7%、p=0.104)と、手術終了時の軽度大動脈弁逆流(AR)の発生率(GA 5.6% vs 非 GA 7.0%、p=0.295)に有意差はなかった。しかし、手術時間は、GA 症例の方が長く(131±60 vs 121±60 分、p=0.002)、在院期間は長かった(8.0±13.5 vs 5.7±5.5 日、p<0.001)。30 日と 1 年の死亡率は、GA と非 GA 症例では差がなかった。傾向を一致させた後も、これらの結果は変わらなかった。二次傾向分析(麻酔様式の調整)では、TOE の使用と留置成功率や有意な AR の発生頻度との間に関連性はなかった。TOE は、長い手術時間、長い在院期間とは関連していなかった。

・手術転帰、30 日と 1 年死亡率は、麻酔法に影響を受けない。しかし、GA は、長い手術期間と長い在院期間と関連している。

[!]:転帰に差がなく、手術時間と在院期間が短いとなれば、全身麻酔でない方がよいなあ。

【出典】
Comparison of general anaesthesia and non-general anaesthesia approach in transfemoral transcatheter aortic valve implantation.
Heart. 2018 Mar 29. pii: heartjnl-2017-312559. doi: 10.1136/heartjnl-2017-312559. [Epub ahead of print]

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