成人患者での扁桃摘出術後のリポソームブピバカインの無作為化単盲式試験

・研究の目的は、成人患者の扁桃摘出術後疼痛の管理において、リポソームブピバカイン(Exparel)が安全かつ有効であるかどうかを調査することであった。

・大学関連四次医療センター(Mayo Clinic、Rochester、Minnesota)での前向き単盲式無作為化比較試験で、2015 年 5 月から 2016 年 12 月まで、39 人の患者に、扁桃摘出術後の疼痛治療のために、経口鎮痛剤とリポソームブピバカイン注射 8mL か、または経口鎮痛剤のみを無作為に投与した。手術後 2 週間、視覚的アナログスケールの疼痛強度スコア、経口鎮痛剤使用、液体経口摂取、合併症を記録した。

・39 人の患者が無作為化され、17 人の患者がリポソームブピバカイン群に、22 人が対照群となった。リポゾームブピバカイン群の 15 人の患者と対照群の 18 人の患者が研究を完了した。術後 1 日目の疼痛強度スコアが唯一の統計学的に有意な結果であり(P=0.043)、術後 2~14 日の疼痛スコアには差がないことが判明した。鎮痛剤使用量、液体経口摂取量、術後出血、有害事象については群間差はなかった。

・扁桃摘出術後創部床へのリポソームブピバカイン注射は、術後 24 時間の疼痛強度スコアの改善を示し、注射を受けなかった患者と比較して有害な合併症は認められなかった。疼痛軽減は限定的であり費用増加を考慮すると、成人の扁桃摘出患者におけるリポソームブピバカイン使用は、非常に限定的な適用しかないようである。

[!]:成人の扁桃摘出術でリポゾ-ムブピバカインを使用しても、効果は限定的で、費用効果は低いようだ。

【出典】
A Randomized Single-Blinded Trial of Posttonsillectomy Liposomal Bupivacaine among Adult Patients.
Otolaryngol Head Neck Surg. 2018 Jul 31:194599818791773. doi: 10.1177/0194599818791773. [Epub ahead of print]

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