肩関節形成術後の疼痛管理のためのリポソームブピバカイン vs 斜角筋間ブロック:メタ分析

・全肩関節形成術(TSA)後の術後疼痛管理は困難である可能性がある。リポソームブピバカインと斜角筋間ブロックは、TSA 患者のためのよく用いられる 2 つの疼痛管理プロトコールである。しかしながら、リポソームのブピバカインが斜角筋間ブロックよりも優れているかどうかは不明であった。本メタ分析は、TSA を受ける患者の疼痛管理として、斜角筋間ブロック vs リポソームブピバカインの有効性を明らかにすることを目的としていた。

・2017 年 5 月、PubMed、EMBASE、Web of Science、Cochrane Database of Systematic Reviews、Google データベースで、系統的なコンピュータベースの検索が行われた。リポソームブピバカイン vs 斜角筋間ブロックを比較した研究で TSA 予定となった患者についてのデータが収集された。評価項目は、4 時間、8 時間、12 時間、24 時間、2 週間後で視覚アナログスケール(VAS)、24 時間時点での総モルヒネ消費量、入院期間であった。Stata 12.0 ソフトウェアは、最終的結果をプールするために使用された。

・573 人の患者(リポソームブピバカイン群=239 人、斜角筋間ブロック群=334 人)を含む 5 件の臨床研究が、最終的にメタ分析に含まれた。リポソームブピバカイン群と斜角筋間ブロック群との間で 4 時間、8 時間、2 週間後の VAS に有意差はなかった(P>0.05)。斜角筋間ブロック群と比較して、リポソームブピバカインは、100 点 VAS において、12 時間、24 時間後でそれぞれ 3.31 点と 6.42 点だけ VAS スコアの低下と関連していた。さらに、リポソームブピバカインは、斜角筋間ブロック群と比較して、在院期間をほぼ 0.16 日有意に短縮することと関連していた。

・今回のメタ分析は、斜角筋間ブロックと比較して、リポソームブピバカインの方が、疼痛スコアと入院期間の両方を減少させる上で、比較有効性を有することを示している。しかしながら、TSA 患者でのリポソームブピバカインの最適なレジメンと安全性を確立するためには、より多くの患者を対象とした優れたデザイン手法の研究が必要である。

[!]:費用対効果はどうなんだろうか?

【出典】
Liposomal bupivacaine versus interscalene nerve block for pain control after shoulder arthroplasty: A meta-analysis.
Medicine (Baltimore). 2017 Jul;96(27):e7226. doi: 10.1097/MD.0000000000007226.

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