超音波走査を用いた輪状軟骨局在化のための従来のランドマーク法の精度に関する多施設前向きコホート研究

・誤嚥の危険性を減少させるために、迅速導入の際に輪状軟骨圧迫を用いる。輪状軟骨圧迫の正確な適用は、頚部解剖学的知識と表面のランドマークの正確な同定に依存する。迅速導入中に輪状軟骨の局在化が不正確であると、不完全な食道閉塞のリスクをもたらし、胃内容物の誤嚥の可能性を伴う。それはまた、麻酔科医の喉頭視野を損なう可能性がある。したがって、輪状軟骨の正確な位置特定は、迅速導入の安全な実施に関連している。

・著者らは 100 人の患者で輪状軟骨の同定の精度を調査するために、多施設前向きのコホート研究を行った。輪状軟骨の頭側-尾側の中点は、従来のランドマーク法を用いて資格のある麻酔助手によって同定され、マークされた。患者を同じ体位に維持しながら、超音波スキャンを使用して輪状軟骨の中点を同定することによって第 2 のマークが記された。

・2 つのマーク間の平均(SD)距離は 2.07(8.49)mmであった。41% の患者では、中点は 5mm 以上の差をもって誤って同定されていた。この誤差は、輪状軟骨の中点の上下に均一に分布していた。この誤差の肥満指数に対するピアソン相関係数は 0.062(p=0.539)であり、年齢は -0.020(p=0.843)であった。男性患者と女性患者の間にも有意差はなかった。

・ランドマーク法を用いた輪状軟骨位置の同定は、高度の変動性を有し、年齢、性別、肥満指数との相関はほとんどない。これらの知見は、迅速導入という処置における輪状軟骨圧迫の安全な適用に重大な意味を有する。

[!]:触診による輪状軟骨の同定は、半数近くの患者で 5mm 以上ずれている。分かりにくい患者ではエコーで確認してマーキングしておくべし!ということだな。

【出典】
A multicentre prospective cohort study of the accuracy of conventional landmark technique for cricoid localisation using ultrasound scanning.
Anaesthesia. 2018 Jul 25. doi: 10.1111/anae.14399. [Epub ahead of print]

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