2014 年の教育病院で、スガマデクスの使用制限なしと制限ありの場合の副作用プロファイル

スガマデクス2.png・スガマデクスは、筋弛緩の急速な拮抗に使用される。著者らの施設では、2014 年 7 月以前には無制限に使用されていたが、その後助成金の廃止のために制限された。著者らの目的は、スガマデクスの使用制限が臨床転帰に及ぼす影響を判断することである。

・2014 年の 1月 1 日から 12 月 31 日まで、後ろ向き集計を実施した。この期間の最初の 6 ヶ月間はスガマデクスの使用は制限されず、その後の期間に制限された。なんらかの手術に際して気管挿管された患者は集計に含まれた。非挿管患者、データが不完全患者、挿管のまま集中治療室に移送された患者は除外した。手術室情報システムと診療記録を用いて、手術時間、麻酔回復室時間、術後悪心嘔吐や回復時の酸素飽和度低下、アナフィラキシーなどの副作用に関する情報を得た。スガマデクスの使用量と費用データは、病院の薬局から入手した。

・1347 人と 1302 人の患者が、それぞれ非制限期間と制限期間に含まれた。患者の特性(年齢、ASA)や副作用(酸素飽和度低下、嘔気)に関しては、前期と後期の間で有意差はなかった。手術室での平均所要時間は期間全体にわたって同様であったが、平均回復時間は制限期間中の方が有意に長かった(P<0.0001)。制限期間中に 1 件のアナフィラキシーが報告され、非制限期間症例では発生しなかった。スガマデクス用量の中央値は 200mg であり、その使用量は制限期間内には 54% 減少した。スガマデクスの費用は、180 オーストラリアドルで、ネオスチグミンは 1.80 オーストラリアドルであった。

・スガマデクスを制限しないと回復時間は短縮されたが、他の臨床転帰にはほとんど影響しなかった。ネオスチグミンは安価な代替品であり、その使用は著者らの施設では依然として標準的な診療である。

[!]:これはオーストラリアからの報告である。こういう施設もあるので、個人的には、費用対効果を考えて、スガマデクスは全例に使用するべき薬剤ではないと思っている。

【出典】
Unrestricted and Restricted Access to Sugammadex and Side Effect Profile in a Teaching Hospital Centre for Year 2014- Database Audit Study.
Anesth Pain Med. 2018 Feb 17;8(1):e63066. doi: 10.5812/aapm.63066. eCollection 2018 Feb.

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この記事へのコメント

ナマステ
2018年08月16日 07:26
「個人的には、費用対効果を考えて、スガマデクスは全例に使用するべき薬剤ではないと思っている。」←同感です。
SRHAD-KNIGHT
2018年08月16日 08:30
ナマステ様、ご支持のコメントをありがとうございます。
医療費節約のために、必ずしもスガマデクスを使用しなくてはならない症例でなければ、代替薬としてネオスチグミンを使用しましょう!

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