股関節形成術を受ける高齢患者にとってデキスメトミジンによる術中鎮静効果はプロポフォールよりも優れる

・末梢神経ブロックは、股関節形成術を受ける高齢患者にとって好ましい方法である。デキスメデトミジンによる鎮静は、術後の譫妄(POD)を減少させる可能性がある。本研究の目的は、股関節全置換術を受ける高齢者の末梢神経ブロックの補助療法として、デキスメデトミジンによる術中鎮静作用が POD の有病率を低下させるかどうかを検討することであった。

・2016 年 6 月から 2017 年 6 月までに全人工股関節形成術を受けた年齢 65 歳以上の患者を対象に、前向き無作為化試験を実施した。患者を無作為に、鎮静用にプロポフォールまたはデキスメデトミジンで補助した腰椎神経叢+Th12 傍脊椎ブロックに割り当てた、POD の発生率が主要評価項目であり、錯乱評価法で決定され、術後認知機能障害(POCD)の発生率は、ミニメンタルステート検査で評価された。歩行時間、退院時間、術後 30 日間の術後合併症も記録された。

・合計 296 例の患者を無作為に 2 群に割り付けた。デキスメデトミジンで鎮静された患者は、POD と POCD の発生率が低く、プロポフォールで鎮静された患者より早く離床し退院した。2 群間で合併症に差はなかった。

・末梢神経ブロックの補助療法として、デキスメトミジンによる術中鎮静は、POD の発生率を低下させる可能性があり、股関節形成術を受けた高齢患者の早期 POCD の発生率を低下させ、良好な短期間の回復を提供する可能性がある。

[!]:股関節形成術患者で末梢神経ブロックに際しての鎮静は、ポロポフォールよりもデキスメデトミジンの方が術後せん妄が少なく、早期退院が可能であると。

【出典】
Intraoperative Sedation With Dexmedetomidine is Superior to Propofol for Elderly Patients Undergoing Hip Arthroplasty: A Prospective Randomized Controlled Study
The Clinical Journal of Pain: September 2018 - Volume 34 - Issue 9 - p 811ー817

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