脊椎麻酔下の全膝関節形成術で術後痛に及ぼすデキスメデトミジン vs プロポフォールによる術中鎮静

・脊椎麻酔下での全膝関節形成術を受ける患者で、著者らはデキスメデトミジン vs プロポフォールによる術中鎮静の術後鎮痛効果を比較した。著者らは、デキスメデトミジンによる鎮静は、プロポフォールよりも術後のオピオイド鎮痛剤消費量を低下させるであろうと仮定した。

・48 名の患者を登録し、デキスメデトミジン群(n=24)[デキスメデトミジン 10μL/kg の負荷量を投与し、次いで 0.1~0.5μg/kg/h の持続注入]か、またはプロポフォール群(n=24)[効果部位濃度を 0.5~2.0μg/mL の範囲内に維持するよう目標制御注入法を介してプロポフォールの持続注入]のいずれかに割り当てた。薬物注入速度は、修正観察者覚醒/鎮静スコア 3 または 4 を目標としながら、鎮静度に従って決定した。静脈内患者管理鎮痛法を介して投与されたフェンタニルの累積量を、手術後 24 時間と 48 時間で記録した(主要評価項目)。術後の疼痛の数値評定尺度を、6、12、24、48 時間で評価した(副次評価項目)。追加のレスキュー鎮痛剤(ケトプロフェン)と制吐薬の術後使用も、2 群間で 24 時間と 48 時間で比較した。

・デキスメデトミジンは、術後フェンタニル消費量を、0~24 時間(45[30-71]vs 150[49-248]μg、P=0.004、中央値の差= -105μg[99.98% CI、210-7.5])、24~48 時間(90[45-143] vs 188[75-266]μg、P=0.005、中央差=-98μg[99.98% CI、195-45])、0~48 時間(135[68-195] vs 360[146-480]μg、P=0.003、中央値のの差=-225μg[99.98% CI、405-7.5]))で有意に減少させた。数値評価尺度(中央値[四分位範囲])は、プロポフォール群に比較して、デキスメデトミジン群の方が術後 6 時間(1[0-2] vs 2[1-3]、P=0.003)、12 時間(1[1-2] vs 3[2])の-3]、P<0.001)、24 時間(1[1-2] vs 3[2-3]、P<0.001)、48 時間(2[2-3] vs 3[3-4]、P<0.001)時点で低かった。レスキュー鎮痛剤と制吐剤の使用量に、手術後 24 時間(P=0.155 と P=0.482)、48 時間(P=0.082 と P=0.153)で有意な群間差は観察されなかった。

・術中のデキスメデトミジン鎮静は、膝関節全置換術後の術後オピオイド使用量のわずかながらも臨床的に重要な減少と関連していた。

[!]:術中のデキスメデトミジン鎮静は、THA 術後オピオイド使用量をプロポフォール鎮静よりも減少させると。

【出典】
Comparison of Intraoperative Sedation With Dexmedetomidine Versus Propofol on Acute Postoperative Pain in Total Knee Arthroplasty Under Spinal Anesthesia: A Randomized Trial.
Anesth Analg. 2018 Apr 5. doi: 10.1213/ANE.0000000000003315. [Epub ahead of print]

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