腕神経叢ブロックに及ぼすデキスメデトミジン併用ロピバカインの鎮痛効果

・本無作為化対照研究は、上肢外傷手術に際しての麻酔法の選択肢を提供するために、ロピバカインにデキスメデトミジン併用 vs とロピバカイン単独が腕神経叢ブロックに及ぼす鎮痛効果を調べた。

・著者らの病院で 2013 年 2 月から 2015 年 7 月までに、腕神経叢ブロック麻酔下で上肢手術を受けた患者合計 114 人が登録された。患者をロピバカイン単独(対照群)か、またはロピバカインとデキスメデトミジンとの併用(併用群)に無作為化した。両群間で、知覚と運動神経のブロック効果、視覚アナログスケール(VAS)スコア、心拍数(HR)、平均血圧(MAP)、末梢毛細血管酸素飽和度(SPO2)、有害反応を比較した。

・知覚と運動神経遮断の発現までの時間は、対照群よりも併用群の方が有意に短かく(知覚遮断 8.9 分 vs 12.4 分、運動遮断 7.5 分 vs 12.8 分、ともに P<0.05)、ブロック持続時間は併用群の方が有意に長かった(590.2 分 vs 532.1 分、P<0.05)、VAS スコアは手術直後と手術 4 時間後では両群間に有意差はなかったが、手術後 8、12、24 時間で、VASスコアは、対照群よりも併用群の方が有意に低かった(8 時間後 2.4 vs 3.0、12 時間後 2.2 vs 4.2、24 時間後 2.1 vs 5.4、全ての比較で P<0.05)。麻酔前では両群間の HR、MAP、SPO2 に統計的差はなかったが、麻酔後、対照群よりも併用群の方が MAP と HR は有意に低く、SPO2 は有意に高かった(MAP 78 vs 84 ; HR 72 vs 79、SPO2 95.1 vs 88.2、全ての比較について P<0.05)。有害反応の割合は、対照群よりも併用群の方が有意に少なかった(3.6 vs 7.2、P<0.05)。

・ロピバカインとデキスメデトミジンの併用による腕神経叢遮断効果は、ロピバカイン単独よりも主に術中と術後で優れていた。

[!]:腕神経叢ブロックのロピバカインにデキスメデトミジンを併用すると単独の場合よりも効果が優れていたと。

【出典】
Analgesic effect of Ropivacaine combined with Dexmedetomidine on brachial plexus block
BMC Anesthesiology2018 18 : 107

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