術後鎮痛の質と持続時間に及ぼす鎖骨上腕神経叢ブロックにおける局所麻酔薬補助薬としてのブプレノルフィン

・鎖骨上腕神経叢ブロックは、上肢外科処置には理想的である。ブプレノルフィンは、作動性拮抗薬であるオピオイドであるが、鎮痛を延長させる補助剤として使用されている。著者らは局所麻酔薬溶液にブプレノルフィンを添加することにより、術後鎮痛の質と持続時間を評価することを目指した。

・鎖骨上腕神経叢ブロック下に上肢整形外科および再建術が予定された年齢 20-70 歳の ASA 分類 I/II の 50 人の健常患者を対象に、無作為化二重盲式対照研究を行った。患者は各群 25 人の 2 群に分けられた。B 群(ブプレノルフィン群)には、0.5%ブピバカイン 20ml+アドレナリン添加 2% リグノカイン(1:200,000) 15ml+生食 4ml+ヒアルロニダーゼ 1500 単位+生食 1ml に希釈したブプレノルフィン 3μg/kg を投与した。C 群(対照群)には、0.5%ブピバカイン 20ml+アドレナリン添加 2% リグノカイン(1:200,000) 15ml+生食 4ml+ヒアルロニダーゼ 1500 単位+生食 1ml を投与した。観察パラメータは、知覚と運動ブロックの発現と持続時間、鎮痛および副作用の質と持続時間であった。

・術後鎮痛の平均持続時間は、B 群(16.04±3.19 時間)の方が C 群(6.20±0.74時間)よりも有意に長かった。知覚ブロックの平均発現時間には 2 群間に差はなかった。運動ブロックの平均持続時間は、B 群(4.93±0.94 時間)の方が C 群(2.25±0.62 時間)より有意に長かった[P<0.05]。知覚ブロックの平均持続時間もまた、B 群(5.71±0.94 時間)の方が C 群(4.94±0.70 時間)よりも有意に長かった(P<0.05)。

・鎖骨上腕神経叢ブロックに際して 0.5% ブピバカインへのブプレノルフィン 3μg/kg の添加は、副作用を増加させることなく術後鎮痛と知覚遮断の持続期間を延長した。

[!]:ブプレノルフィンを併用した方が、知覚ブロックも運動ブロックも 2 倍以上に延長している。

【出典】
Effect of buprenorphine as an adjunct with plain local anesthetic solution in supraclavicular brachial plexus block on quality and duration of postoperative analgesia.
J Anaesthesiol Clin Pharmacol. 2015 Oct-Dec;31(4):496-500. doi: 10.4103/0970-9185.169072.

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