術後疼痛管理と胃癌切除後の短期的転帰に及ぼす患者管理硬膜外鎮痛と患者管理静脈麻酔の効果

・手術後のリハビリテーションには有効な術後鎮痛が不可欠である。多くの研究は、開腹手術のための術後疼痛管理の異なる方法を比較してきた。しかし、結論は矛盾していて議論の余地があった。さらに、胃癌(GC)切除に焦点を当てた研究はほとんどない。本研究は、術後疼痛管理と GC 切除後の短期的回復に及ぼす患者管理硬膜外鎮痛(PCEA)の効果を、患者管理静脈麻酔(PCIA)の効果と比較して調査することを目的とした。

・著者らは、大学病院で切除を受けた 2010 年から 2015 年までに診断された非転移性 GC 患者について後ろ向きに収集したデータを分析した。急性疼痛サービスチームによって記録された PCIA と PCEA を後ろ向き的に分析した。PCIA 群と PCEA 群との間の短期的転帰を比較するために、術前変数を含けた傾向スコアマッチング分析を用いた。

・合計で、3,042 人の患者が分析のために同定された。傾向スコアマッチングは、各群において 917 人の患者が得られた。PCEA 群は、回復室および第 1 と第 2 術後病日(P=0.0005、P=0.0065、P=0.0034)において、疼痛スコアが低かった。術後の初回排便までの時間は、PCEA 群では PCIA 群よりも短かった(P=0.032)。入院期間は、PCEA 群と PCIA 群でそれぞれ 12.6±7.2 と 11.8±6.6 日であった。入院期間や手術後合併症の発生率に有意差は認められなかった。

・PCEA は、GC 切除後の PCIA よりも有効な術後疼痛管理と、初回排便までの時間が短かった。しかし、入院期間や術後合併症の発生率には影響しなかった。

[!]:開腹手術後の術後鎮痛はやはり PCEA が優れている。

【出典】
Effect of patient-controlled epidural analgesia versus patient-controlled intravenous analgesia on postoperative pain management and short-term outcomes after gastric cancer resection: a retrospective analysis of 3,042 consecutive patients between 2010 and 2015
Journal of Pain Research September 2018 Volume 2018:11 Pages 1743?1749

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