糖化ヘモグロビン値上昇を伴う慢性高血糖と糖尿病患者の主要な腹腔鏡下腹部手術後の急性腎障害との関連

・腹腔鏡手術を含む非心臓外科手術における術前の高血糖と術後急性腎障害(AKI)との関係は不明である。本研究では、術前慢性高血糖症と腹腔鏡下腹部手術後 AKI 発生との関係を評価することを目的とした。

・2010 年から 2016 年までに主要な腹腔鏡下腹部手術を受けた糖尿病患者(年齢 20 歳以上)の診療記録を後ろ向き的にレビューした。患者はヘモグロビン A1c(HbA1c)のカットオフ値を 6% として 2 群に分けられた。血清クレアチニン値を AKI の診断に使用し、全ての評価と術後 AKI の診断を、Kidney Disease: Improving Global Outcomes の基準を用いて、術後 0~3 日(POD)に実施した。

・最終分析に 1885 例の患者が含まれ、患者は以下の 2 群に分けられた: <6.0%群 が 1257 例(66.7%)、≧6.0%群が 628 例(33.3%)。69 人の患者(3.7%)が 3 POD 内に術後 AKI と診断された。多変量ロジスティック回帰分析では、HbA1c≧6.0% 群と <6.0% 群間に術後 AKI 発生率に有意差は認められなかった(オッズ比 1.10、95%信頼区間0.57-2.15、P=0.770)。さらに、術前 HbA1c 群と、POD 0-3(P=0.181)における AKI の発症に対する急性高血糖(血清ブドウ糖> 200mg/dL)との間に有意な相互作用はなかった。

・糖尿病患者では、術前慢性高血糖は、主要な腹腔鏡下腹部術後 3 POD 内の術後 AKI 発生と関連していない。

[!]:糖尿病の周術期コントロール状態と、術後急性腎不全との間には関連はないようだ。

【出典】
Chronic hyperglycemia with elevated glycated hemoglobin level and its association with postoperative acute kidney injury after a major laparoscopic abdominal surgery in diabetes patients.
J Anesth. 2018 Sep 14. doi: 10.1007/s00540-018-2551-3. [Epub ahead of print]

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