股関節骨折患者の術後せん妄に及ぼす術前メチルプレドニゾロン 125mg の単回投与の効果

・術後せん妄は、股関節骨折術後によく見られ、神経炎症が原因となる可能性がある。

・著者らは、術前のメチルプレドニゾロン 125 mg 静脈内投与が、Confusion Assessment Method による術後せん妄重症度スコアを用いて評価した術後せん妄の重症度と頻度を低下させるか見るために、117 人の股関節骨折患者を対象とした単施設無作為化二重盲式プラセボ対照試験を実施した。

・修正治療企図解析では、メチルプレドニゾロン群とプラセボ群間で、今回の主要評価項目である術後 3 日間における Confusion Assessment Method による累積重症度スコアの中央値(IQR[範囲])に有意差はなかった(1(0-6) -39]) vs 2(0-10[0-32])、p=0.294)。術後譫妄の有病率(せん妄重症度スコア 5 以上、10/59 vs 19/58、p=0.048)と術後累積(3日目まで)疲労スコアの中央値(IQR[範囲])(5 2-6[0-11])vs 6(4-8[0-16])、p=0.008)の両方が、プラセボ群と比較してメチルプレドニゾロン群で有意に低かった。群間で、理学療法の完了率、術後疼痛、抗精神病薬の投与、感染、入院期間の長さ、30 日と 90 日の死亡率に有意差はなかった。メチルプレドニゾロンに関連する重大な有害反応は記録されなかった。

・著者らは、術前のメチルプレドニゾロン 125mg の単回術前投与は、高齢者の股関節骨折手術後に、術後せん妄の重症度を低下させないが、譫妄の罹患率と疲労の重症度の両方を軽減し、離床と回復を可能にすると結論する。

[!]:頸部骨折高齢者患者で、術前のメチルプレドニゾロン投与が術後せん妄の罹患率を低下させると。

【出典】
Effect of a single pre‐operative 125 mg dose of methylprednisolone on postoperative delirium in hip fracture patients; a randomised, double‐blind, placebo‐controlled trial
Anaesthesia. 2018 Aug 27. doi: 10.1111/anae.14406. [Epub ahead of print]

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