2000 年から 2009 年までのフィンランドにおける脊髄および硬膜外麻酔に伴う重大な合併症

・クローズド・クレームの分析は、まれな合併症の特徴についての洞察を提供する。脊髄および硬膜外ブロックに関連する重篤な合併症は比較的まれである。フィンランドでは、全医療過誤事例は、主に患者保険センター(PIC)によって「無過失制度」で処理される。

・2000~2009 年の期間中に、中枢神経系ブロックに起因し、PIC によって解決された全クレームを分析した。この期間中に行われた脊髄および硬膜外の処置数は、2009 年にフィンランドの全外科病院に送付されたアンケートに基づいて推定され、2008 年に実施された脊柱管ブロック数と種類を調査した。

・研究期間中、216 件のクローズド・クレームに脊髄または硬膜外ブロックが関連付けられていた。216 例のうち 41 例では、深刻な(致命的、または重篤な、または持続性>1年)の合併症について、脊柱管ブロックがどうやら原因であったようだ。これらには、6 人の死亡と 13 人の硬膜外血腫が含まれた(2 人はフォンダパリヌクスと共に、3 人は低分子量ヘパリンを過剰投与され、6 人は現在のガイドラインが見られなかった)。致死率は、外科手術では1:775,000、外科手術または急性疼痛緩和では 1:62,000、慢性疼痛緩和では 1:12,000、外科手術では脊髄および硬膜外科手術でそれぞれ 89,000 と 1:144,000 であった。脊椎麻酔後の神経外血腫の発生率は、1:775,000 であり、硬膜外ブロック 1:26,400 であり、脊髄硬膜外併用の場合、1:17,800であった。脊柱管法の方法にかかわらず、重篤な合併症を患っている患者の大部分は、併存疾患を有する高齢者であった。

・このクローズド・クレーム分析では、脊柱管ブロックに関連する重大な問題はまれであった。硬膜外、又は脊髄硬膜外併用法は、脊椎麻酔よりも合併症が増える結果となった。

[!]:脊椎麻酔単独の方が、硬膜外麻酔や脊髄硬膜外併用よりも合併症は少ない。針の太さと穿刺回数からして当然だな。

【出典】
Serious complications associated with spinal and epidural anaesthesia in Finland from 2000 to 2009.
Acta Anaesthesiol Scand. 2013 May;57(5):553-64. doi: 10.1111/aas.12064. Epub 2013 Jan 11.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック