腋窩腕神経叢ブロックに際して局所麻酔薬に加えたブプレノルフィンは、術後鎮痛を延長する

・鎖骨上腕神経叢ブロックに際して局所麻酔薬溶液に加えられたブプレノルフィンは、局所麻酔薬ブロック単独と比較して、これまでの研究で術後鎮痛持続時間が 3 倍になることが判明した。しかしながら、その研究は、ブプレノルフィンが筋肉内吸収または脊髄機構を介して鎮痛に影響を与えている可能性など、交絡する可能性のある要因については制御していなかった。末梢媒介オピオイド鎮痛におけるブプレノルフィンの役割を具体的に明らかにするために、本研究はこれらの 2 つの因子を制御した。

・60 人の ASA-PS I/II の上肢手術に同意した成人を 3 群のうちの 1 群に二重盲式で無作為に割り付けた。I 群Iは、腋窩ブロック用に局所麻酔剤(1% メピバカイン、0.2% テトラカイン、エピネフリン 1:200,000) 40mL、ブプレノルフィン 0.3mg、筋肉内(IM)に生食を投与された。II 群は局所麻酔のみの腋窩ブロックを受け、ブプレノルフィン 0.3mg を筋注した。III 群は、局所麻酔のみの腋窩ブロックと生食の筋注を受けた。術後の疼痛発現と強度を比較し、鎮痛剤の使用も同様に比較した。

・術後鎮痛の平均持続時間は、I 群では 22.3 時間であった。II 群では 12.5 時間、III 群では 6.6 時間であった。I 群と II 群の差は統計的に有意であった(P=.0012)。I 群と III 群、II 群と III 群間の差もまた統計的に有意であった(P<0.001)。

・ブプレノルフィン+局所麻酔による腋窩血管周囲腕神経叢ブロックは、局所麻酔薬によるブロック単独よりも 3 倍長く、筋注投与したブプレノルフィン+局所麻酔単独ブロックの場合の 2 倍長く持続する術後鎮痛を提供した。これは、ブプレノルフィンによる末梢媒介オピオイド鎮痛の概念を支持するものである。

[!]:これはかなり古い論文(2002年)。腕神経叢ブロックにブプレノルフィンを添加すると局所麻酔薬単独時に比べて術後鎮痛時間が 3 倍まで延長するとしている。また、末梢神経にオピオイドが作用する余地があることを示唆している。

【出典】
Buprenorphine added to the local anesthetic for axillary brachial plexus block prolongs postoperative analgesia.
Reg Anesth Pain Med. 2002 Mar-Apr;27(2):162-7.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック