待機的帝王切開を受けた子癇前症患者の硬膜外レボブピバカインに硫酸マグネシウムを添加した場合の鎮痛効果

マグネシウム8.png・マグネシウムは、NMDA 受容体の生理学的拮抗薬であり、カルシウムチャネル遮断薬である。本研究は、軽度の子癇前症で硫酸マグネシウム(MgSO4)を硬膜外麻酔に添加したときの鎮痛効果を試験するために考案された。

・軽度子癇前症の 60 人の患者を無作為に同数 2 群に割り当てた。プラセボ群には、2 つの別のシリンジを用いて 0.5% 塩酸レボブピバカイン 20ml と 0.9% 等張生食 5ml を投与した。マグネシウム群には、2 つの別のシリンジを用いて同量の局所麻酔剤と 10% MgSO4(500mg) 5ml を投与した。主要評価項目は無痛期間であった。一方、副次的評価項目は、運動ブロックの発現と完全な運動ブロックを達成するのに必要な時間であった。鎮痛プロフィールは、安静時または運動時の視覚アナログスケール(VAS)、最初に鎮痛剤を必要とした時間、および鎮痛剤の総消費量によって評価した。

・疼痛のない期間は、プラセボ群(153.1±22.18)と比較して、マグネシウム群(311.3±21.4)の方が有意に長かった。フェンタニルの術後総消費量は、プラセボ群(94.4±9.9)よりもマグネシウム群(42.4±5.3)で有意に少なかった(P=0.01)。完全な運動ブロックを達成するのは、マグネシウム群(4.4±1.4 vs 8.2±0.4)の方が有意に短かかった(P=0.01)。

・硬膜外麻酔に MgSO4 500mg を添加すると、知覚と運動遮断を早めて、術後鎮痛プロフィールを改善する。

[!]:硬膜外麻酔時に局所麻酔薬に硫酸マグネシウムを添加すると作用発現時間が半分に、持続時間が 2 倍に、術後オピオイド使用量が半減したと。いいな~!

【出典】
Analgesic effect of adding magnesium sulfate to epidural levobupivacaine in patients with pre-eclampsia undergoing elective cesarean section
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2018;34:328-34

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