緊急帝王切開に際しての硬膜外麻酔時の体温、皮膚熱損失、皮膚血流

・緊急帝王切開に際して無痛分娩用の硬膜外鎮痛を硬膜外麻酔に変換することが、皮膚血管運動神経緊張度や平均体温にどのように影響するかは明らかではない。著者らは、硬膜外麻酔を追加することは、皮膚血管拡張亢進(皮膚熱損失と皮膚血流低下)をブロックし、結果として平均体温が上昇すると仮定した。

・陣痛が確定した 20 人の女性は、緊急帝王切開のための硬膜外麻酔の追加の前後に、体温、皮膚熱損失、皮膚血流を記録した。反復測定 ANOVA を用いて経時変化を分析した。

・平均(SD)平均体温は、硬膜外投与時で 36.8(0.5)℃、分娩時に 36.9(0.6)℃であった。硬膜外追加と分娩との間で、平均体温の平均(SD)増加率は 0.5(0.5)℃/h であった。硬膜外投与後、胸部(p<0.001)と前腕部(p=0.004)の熱損失は減少したが、頭部(p=0.05)、大腿部(p=0.79)、腓腹部(p=1.00)の熱損失は変化しなかった。熱損失の平均(SD)減少は15(19)%であった(p<0.001)。硬膜外追加に続いて、前腕(p=0.06)も大腿(p=0.10)の皮膚血流も変化しなかった。

・皮膚血流の変化がないにもかかわらず、熱損失減少と平均体温上昇についてのもっともらしい説明は、皮膚血管拡張亢進のブロックである。同様のメカニズムが、硬膜外麻酔に伴う高体温の原因となる可能性がある。

[!]:硬膜外麻酔時には、積極的な皮膚血管拡張がブロックされるために熱損失が減少し、体温が上昇るのではないかと。

【出典】
Body temperature, cutaneous heat loss and skin blood ?owduring epidural anaesthesia for emergency caesareansection
Anaesthesia ? Mullington CJ, et al. October 16, 2018

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