急性腎障害に対する肥満症手術の長期的影響:UK Clinical Practice Research

・肥満症手術は、体重減少の有効な方法であり、周術期事象としての急性腎障害(AKI)と関連している。しかし、AKI に及ぼす手術後の体重減少の長期的影響は不明である。本研究の目的は、肥満症手術とその後の AKI のリスクとの関連性を定量化することである。

・本研究では、肥満症手術の有無にかかわらず、英国臨床実践研究データリンクデータベースから患者の傾向スコア一致コホートを使用して、Hospital Episode Statistics へのリンクから導出された AKI エピソードの率を比較した。英国イングランドで、肥満症手術を受けた患者 2643 人と、受けなかった患者 2595 人を対象とした。

・手術後の最初の 30 日では、手術を受けていない患者と比較して AKI のリスクが増加していたが、AKI の発生率は肥満症手術患者では、ベースラインでの慢性腎臓病状態を考慮に入れてさえも、長期の追跡期間中に有意に減少した(発生率比 0.37、95%CI 0.23~0.61)。追跡期間の全体にわたって、肥満症手術は AKI のリスクに対して実質的には保護効果を示した(発生率比 0.45、95%CI 0.28~0.72)。

・肥満症手術は、長期経過観察中の AKI 発生率に対する保護効果と関連していた。最初の 30 日以内に AKI のリスクが増加する可能性があるが、見られる実質的効果は有益であった。

[!]:肥満症手術は術後には AKI リスクが高まるが、長期的に見ると AKI リスクが減少すると。

【出典】
Long-term effects of bariatric surgery on acute kidney injury: a propensity-matched cohort in the UK Clinical Practice Research Datalink.
BMJ Open. 2018 May 16;8(5):e020371. doi: 10.1136/bmjopen-2017-020371.

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