結腸癌手術ではプロポフォールによる全静脈麻酔の方がデスフルラン麻酔よりも良好な生存率と関連している

・:これまでの研究では、麻酔薬が癌細胞増殖に及ぼす様々な影響が示されている。ここでは、麻酔の種類と結腸癌切除後の患者生存率との関連について検討した。

・2005 年 1 月から 2014 年 12 月までに大腸癌切除術を受けた患者を対象とした後ろ向きコホート研究を行った。患者はプロポフォールか、またはデスフルラン麻酔かに応じて群分けした。吸入麻酔や硬膜外麻酔を併用したプロポフォール麻酔を受けた患者を除外した後、手術日から死亡までの曲線を作成した。傾向マッチングの後、単変数および多変数 Cox 回帰モデルを使用して、死亡のハザード比を比較した。サブ群分析は、腫瘍リンパ節転移ステージ分類と術後転移について実施した。

・デスフルラン麻酔を受けた全患者 706 人(307 人が死亡、43.5%)とプロポフォール麻酔の患者 657 人(88 人が死亡、13.4%)が分析に適格であった。傾向マッチング後、579 人の患者が各群に残った(デスフルラン群では 189 人(32.6%)が死亡 vs プロポフォール群では 87 人(,15.0%))。マッチさせた分析では、プロポフォール投与群では、腫瘍リンパ節転移のステージが低い場合(ハザード比 0.22、95%CI 0.11~0.42、P<0.001)と腫瘍リンパ節転移のステージが高い場合(ハザード比、0.42、95% CI、0.32~0.55、P< 0.001)に関わらず、また、転移がある場合(ハザード比、0.67j、95%CI、0.51~0.86、P=0.002)と転移がない場合(ハザード比、0.08、95%CI、0.01~0.62、P=0.016)に関わらず、生存率が良好であった。単純な傾向スコア調整でも同様の所見をもたらした。

・結腸癌手術に際してのプロポフォール麻酔は、腫瘍リンパ節転移のステージに関係なく、良好な生存率と関連している。

[!]:結腸癌手術において、プロポフォール麻酔の方がデスフルラン麻酔よりも生存率が良好であると。

【出典】
Propofol-based Total Intravenous Anesthesia Is Associated with Better Survival Than Desflurane Anesthesia in Colon Cancer Surgery.
Anesthesiology. 2018 Nov;129(5):932-941. doi: 10.1097/ALN.0000000000002357.

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