帝王切開に際しての脊椎麻酔後の母体血行動態に及ぼすグルコース含有晶質液投与の効果

・予防戦略にもかかわらず、低血圧は、帝王切開における脊髄麻酔の最もよく見られる合併症である。この研究の目的は、帝王切開に際しての脊椎麻酔後の母体血行動態に及ぼすグルコース含有晶質液注入の影響を評価することであった。

・この前向き無作為化二重盲式臨床試験において、脊椎麻酔を伴う待機的帝王切開を受けた 80 人の患者を研究した。脊椎麻酔前後に、A 群(n=40)では 1%グルコース溶液(1000mL リンゲル液中に 10g グルコース)を、B 群(n=40)ではリンゲル液のみを投与した。人口統計学的データ、血行動態変化、合併症とその治療、母体血糖値と新生児 APGAR(皮膚色、心拍数、刺激に対する反射、筋緊張、呼吸)スコア、術中輸液量、手術所要時間、麻酔を 2 群で記録した。

・A 群の低血圧発生率の方が B 群よりも有意に低かった(27.5% vs 75 %)(P=0.002)。他の合併症(遷延する低血圧、悪心、顔面蒼白、シバリング)は A 群の妊婦の方が有意に少なかった(P<0.05)。母体血糖値(BS)は、手術前後で両群間に有意差は認められなかった(それぞれ P=0.207 と P=0.239)。新生児出生後 1 分と 5 分の APGAR スコアには群間に統計的有意差はなかった(P=0.076)。

・晶質液に 1% グルコースを添加すると、血行動態が改善され、母体血糖値と新生児 APGAR スコアの有意な変化なしに、脊椎麻酔後の合併症が減少するようである。

[!]:え~っ!本当なのか? 1% ブドウ糖濃度にするだけで、そんなに低血圧の頻度が違うのか。ちょっと信じられないな。

【出典】
Effect of Glucose Containing Crystalloid Infusion on Maternal Hemodynamic Status After Spinal Anesthesia for Cesarean Section.
Anesth Pain Med. 2018 Aug 25;8(4):e80184. doi: 10.5812/aapm.80184. eCollection 2018 Aug.

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