股関節形成術における脊椎麻酔とセボフルランまたはプロポフォール全身麻酔後の術後認知機能障害

・麻酔維持に使用される全身麻酔の種類が術後認知機能障害(POCD)の発生率に影響するかどうかは不明である。本研究の目的は、股関節全置換手術中の麻酔維持に、セボフルランか、またはプロポフォールのいずれかを投与された患者で POCD の発生率を比較することであった。

・脊椎麻酔の実施後、全身麻酔維持のために麻酔科医の裁量でセボフルラン(n=121)か、またはプロポフォール(n=171)のいずれかを投与され、処理脳波(バイスペクトル指数、BIS)を 60 未満に維持した。神経認知試験セットを用いて術後 7 日、3 ヶ月、12ヶ月後に評価した。

・セボフルランはプロポフォールと比較して、任意の時点での POCD の発生率に統計的有意差はなかった。平均 BIS は、セボフルラン群ではプロポフォール群よりも有意に低かった(セボフルラン群では平均 BIS 44.3[標準偏差、SD 7.5]、プロポフォール群では 53.7[SD 8.1]、P=0.0001)。しかし、術中 BIS レベルと POCD の発生率との間に統計的に有意な関連性はなかった。

・著者らの結果は、POCD の発生率は、高齢患者に使用される麻酔の種類に強く影響されないことを示唆している。

[!]:THA を受ける高齢患者では、プロポフォールとセボフルランで、POCD の発生率には差がないようだと。

【出典】
Postoperative cognitive dysfunction after sevoflurane or propofol general anaesthesia in combination with spinal anaesthesia for hip arthroplasty
Anesthesia and Intensive Care Volume 46, Issue 6, November 2018 596-600

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